- 国内最大の総合テニス専門サイト テニス365 - 錦織圭、フェデラー、ナダル、ジョコビッチなどテニスニュース満載。全豪オープン、ウィンブルドン、全仏オープン、全米オープンなどテニス大会特集も!

- 国内最大の総合テニス専門サイト -

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

【コラム】王者ジョコビッチの意地◇第5弾 2012激闘シリーズ その1

2012年もテニス界で数々の名試合、大激闘などがありました。本日から「激闘シリーズ」として、グランドスラムに焦点を当ててご紹介していきます。今回は全豪オープン準決勝N・ジョコビッチ(セルビア)A・マレー(英国)の試合です。

今年の全豪オープンでジョコビッチは大会連覇へ向け、4回戦でL・ヒューイット(オーストラリア)、準々決勝ではD・フェレール(スペイン)に勝利し、準決勝へ駒を進める。対するマレーはベスト8まで勝ち進んできた錦織圭(日本)にストレートで勝利して4強入りを果たしていた。

ジョコビッチとマレーの準決勝は、どちらに勝利が転がってもおかしくない壮絶な試合となる。

【第1セット】
試合は白熱したラリー戦が展開され、その激しさは序盤である第1セットの第2ゲームでマレーがサービスキープに成功した時に雄叫びをあげるほどだった。

マレーは第4ゲームで、ディフェンディングチャンピオンであるジョコビッチのプレッシャーに押されダブルフォルトを犯しブレークを許すも、第5ゲームでブレークバックに成功。しかし、第6ゲームの自身のサービスゲームでマレーは、左右に揺さぶるストロークを放つジョコビッチに対し0-40とブレークチャンスを与え、結果ブレークを許しゲームカウント2-4とリードされる。

その後マレーはネットに出るもジョコビッチに鋭角なパッシングショットなどを決められ、第1セットはジョコビッチがゲームカウント6-3で先取する。

【第2セット】
第2セットに入り反撃の糸口を見つけたいマレーだが、第1ゲームでいきなりブレークを奪われてしまう。しかし、第4ゲームでマレーがキッカケを掴む。最初の2ポイントをスマッシュでポイントを重ね勢いに乗るとブレークバックに成功、ゲームカウント2-2とする。

その後、ジョコビッチの強烈なストロークを次々と返球し、ミスを誘ったマレーが第6ゲームでブレークに成功。その直後のゲームでブレークバックを許すも、第8ゲームから2ゲーム連取したマレーが第2セットを奪い、セットカウント1-1となる。

【第3セット】
第3セット、両者2度のブレークを奪い合い、タイブレークヘ突入する。タイブレークでは3-3からリードしたマレーがこのセットを制し、雄叫びをあげた。

セットカウント1-2とリードされたジョコビッチはあとがなくなった。だが、ここからジョコビッチの逆襲が始まる。

【第4セット】
第4セットに入ると息を吹き返したジョコビッチはいきなり4ゲーム連取に成功、ゲームカウント4-0と大きくリードを広げる。そして、第7ゲームで最後バックハンドのリターンエースを決め、セットカウント2-2とし、勝負の行方は第5セットへ突入する。

【第5セット】
このセットは、両者最後の力を振り絞り、試合当初から続いている激しいラリー戦を披露した。そして、遂に第6ゲームでジョコビッチがマレーのコートにフォアハンドでウィナーを叩き込みブレークに成功、その後サービスキープしゲームカウント5-2とする。

第8ゲームはマレーがサービスキープし、第9ゲームでジョコビッチのサービング・フォー・ザ・マッチを迎える。ここでマレーは焦らずにフォアハンドの深い球とバックハンドのスライスを織り交ぜジョコビッチのペースを乱す。そして、0-40とブレークチャンスを握ったマレーは、ネットに出るジョコビッチに対しフォアハンドのパッシングショットを決め、土壇場でブレークに成功。その瞬間、マレーはこの日一番のガッツポーズをみせ会場を沸かせる。

その後、第10ゲームでマレーはサービスキープしゲームカウント5-5、試合の流れは完璧にマレーだった。

しかし、ジョコビッチには世界ランク1位の意地があり、サービング・フォー・ザ・マッチのゲームを落としても決して精神的に落ちることはなかった。第11ゲームでジョコビッチはマレーにマッチポイントに等しいブレークチャンスを握られるも、守りには入らずマレーを左右に振り、なんとかサービスキープする。

迎えた第12ゲーム、前のゲームで再び力が湧いてきたジョコビッチは、パワフルなショットを打ち続け15-40とマッチポイントを握る。そのポイントでジョコビッチはネットへ出てボレーをし、マレーのパッシングショットがネットにかかり、4時間50分で6-3, 3-6, 6-7 (4-7), 6-1, 7-5の大激闘に終止符を打った。勝利の瞬間、ジョコビッチは背中からコートに倒れた。

試合終了時、時計の針はすでに深夜0時半をまわっており、ジョコビッチはR・フェデラー(スイス)に勝利し既に決勝進出を決めていたR・ナダル(スペイン)との決勝戦へ駒を進めた。

「(第5セットの)2-5から巻き返してきたアンディは感嘆に値する。彼も僕もファイトした。この試合について語れる言葉は多くない。」と、ジョコビッチは試合後にコメントした。

1度は勝利への流れを掴むも、敗れたマレーは「タフな結末だった。追いついて、さらにブレークまであと少しだった。だけど、今回は昨年とは違う選手に、違う内容だった。自分のプレーに誇りを持っている。」と、完全燃焼していた。昨年もこの全豪オープン決勝でジョコビッチに敗れていたマレー。さらに、悲願のグランドスラムタイトルを獲得することができず、会場をあとにした。

《過去ニュース「全豪オープン準決勝 ジョコビッチ vs マレー戦」はこちら》

今季、両者は全豪オープンを含め7度対戦し、4勝3敗とジョコビッチが勝ち越した。ともに25歳の二人は、今後も男子テニス界を牽引していくことは間違いない。

【明日12月11日(火)も、今年の全豪オープン激闘シリーズをお届けします】

■過去のコラムはコチラ■
《「フェデラーを脅かし、クレイステルスを破った若手達◇第4弾 2012新星選手シリーズ その1」はこちら》

《「ナダルを打ちのめした恐ろしい男◇第4弾 2012新星選手シリーズ その2」はこちら》

《「これぞ「快進撃」と言わしめた男◇第4弾 2012新星選手シリーズ その3」はこちら》

《「フェデラー、王者奪還なるか◇第3弾 2012フェデラーシリーズ その1」はこちら》

《「フェデラーに神が降りる◇第3弾 2012フェデラーシリーズ その2」はこちら》

《「フェデラー「グランドスラムで優勝したくらいの感情」◇第3弾 2012フェデラーシリーズ その3」はこちら》

《「フェデラー、勢い止められずタイトル逃す◇第3弾 2012フェデラーシリーズ その4」はこちら》

《「貴公子フェレーロ、やっと手にしたビッグタイトル◇第2弾 2012引退シリーズ その1」はこちら》

《「完璧主義者のフェレーロ、最後は涙のフィナーレ◇第2弾 2012引退シリーズ その2」はこちら》

《「ロディック、ギルバートと手を組み栄冠◇第1弾 2012引退シリーズ その1」はこちら》

《「ロディックに「フェデラー」という壁が立ちはだかる◇第1弾 2012引退シリーズ その2」はこちら》

《「フェデラー最大の被害者となったロディック「自分がどう感じるかが重要」◇第1弾 2012引退シリーズ その3」はこちら》

(2012年12月10日18時35分)

Facebookでニュースコメントを投稿

>> テニス365公式Facebookページ
その他のニュース

10月24日

西岡良仁 ストレート勝ちで4強 (15時26分)

引退から2ヵ月、第2子妊娠を発表 (15時10分)

東レPPO4強で最終戦出場決定 (13時47分)

世界11位がワウリンカに雪辱 (11時27分)

ズベレフ 今季4人目のマッチ50勝 (10時23分)

マスターズ拡大、サウジで初開催 (9時12分)

無敗シナー 同胞対決制し8強 (8時13分)

10月23日

東レPPO 8強出揃う、大崩れなし (23時27分)

園部八奏のサーブ「驚いた」 (22時15分)

涙の園部八奏「勝ちたかった」 (20時35分)

園部八奏 惜敗で東レPPO8強ならず (19時27分)

【1ポイント速報】園部八奏vsケニン (18時59分)

西岡良仁 日本人対決制し8強 (18時32分)

青山修子「とにかく積極的に」 (16時35分)

青山修子ペア 激闘制し東レPPO4強 (14時19分)

世界4位 逆転勝ちで快進撃止める (9時11分)

完勝 サービスゲームで失ポイント4 (7時56分)

10月22日

園部八奏に「緊張してほしい」 (19時38分)

加藤未唯/二宮真琴組 59分で初戦敗退 (15時40分)

穂積絵莉ペア 東レPPO初戦敗退 (14時07分)

チリッチ 3日でゴファンに2度勝利 (12時08分)

世界15位 スランプで5連敗 (11時20分)

西岡良仁 熱戦制し初戦突破 (10時02分)

ジョコ 今季最後のマスターズ欠場 (8時50分)

40歳ワウリンカ 地元大会で最年長勝利 (8時21分)

【画像】元世界2位クヴィトバが第2子妊娠 (0時00分)

【動画】ルバキナ 東レPPO4強入りを決めた瞬間! (0時00分)

【動画】ルードがワウリンカにリベンジ成功!勝利の瞬間! (0時00分)

10月21日

内島萌夏「相手が良かった」 (19時28分)

内島萌夏 完敗で東レPPO初戦敗退 (18時18分)

園部八奏 プロ初白星「嬉しい」 (18時02分)

【1ポイント速報】内島萌夏&園部八奏 東レPPO1回戦 (17時01分)

園部八奏 東レPPOでプロ初白星 (16時30分)

青山修子ペア 第2シードに快勝で8強 (15時25分)

東レPPO4強で最終戦出場が確実に (13時58分)

【動画】シナー 同胞対決17連勝!笑顔で握手を交わす両者 (0時00分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る
ウインザーラケットショップ

>>動画をもっと見る<<




テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!