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男子テニスツアーのスイス・インドア（スイス/バーゼル、賞金総額１９３万４３００ユーロ、インドアハード）は２６日、シングルス準々決勝４試合が行われ、第１シードのＲ・フェデラー（スイス）はＢ・パイユを6-2, 6-2のストレートで破り、今大会１０度目となる準決勝進出を決めるとともに、６度目の優勝に向けて好調を維持した。

フェデラーは自身のファーストサーブで２５本中２４本でポイントを奪い、また両セットでパイユのサービスゲームを２度ずつ破り、５４分で勝利をおさめた。フェデラーは今大会で過去３３試合で３２勝するなど、地元での大会との相性の良さをみせている。

「今日の試合の内容には満足しているよ。試合を作り上げることができたし、積極的にいくこともできた。ベノワ（パイユ）はベストのテニスができてはいなかったけど、結果には満足しているよ。」と、試合について振り返るフェデラー。

フェデラーは今季トップとなるツアー大会６勝をあげており、それには自身にとって１７度目となる４大大会での優勝となったウィンブルドンと、インディアンウェールズ、マドリッド、シンシナティの３度のマスターズ１０００大会が含まれている。

また、年間ランキング１位の座をＮ・ジョコビッチ（セルビア）と争っているフェデラーは昨年この時期に今大会、BNPパリバ・マスターズ、ATPワールド・ツアー・ファイナルの３大会連続で優勝をしているため、負けられない戦いが続いている。

準決勝でフェデラーは、ワイルドカードから勝ち上がってきたＰ・Ｈ・マチュー（フランス）と対戦する。フェデラーは過去５度マチューと対戦しているが、フェデラーが全勝している。

「彼（マチュー）と僕は同世代だから、そんな彼が本当に良いテニスをしているのをみると嬉しくなるね。彼は世界でもっとも優れたバックハンドを打つ選手の１人だし、今週本当に厳しい試合を勝ち上がってきている。僕たちは本当に昔からの知り合いだから、次の試合が楽しみだね。」とマチューのテニスを称えるとともに、次戦への意気込みを語るフェデラー。

世界ランク１０１位で３０歳のマチューは、この日Ｇ・ディミトロフ（ブルガリア）との初対戦で7-6 (7-2), 7-6 (7-4)の２時間で勝利した。

「特にセカンドセットは本当に大変な試合だったよ。僕のサーブの時に彼は本当に良いプレーをみせたんだ。試合は本当にわずかの差だったけど、試合に勝てて本当に嬉しいよ。」と、ディミトロフとの対戦を振り返るマチュー。

一方、ツアー最終戦への出場権を獲得したばかりの第２シードのＪ・Ｍ・デル=ポトロ（アルゼンチン）は、Ｋ・アンダーソン（南アフリカ）と対戦。第１セットを奪われるものの、第２セットで２０本のサービスエースを決め、このセットを取り試合を振り出しに戻すと、第３セットではアンダーソンを圧倒。3-6, 7-6 (7-3), 6-2の逆転で準決勝進出を決めた。

「彼（アンダーソン）はセカンドセットで勝つチャンスがあったね。だけどタイブレークを取り返し、試合を引き戻すことができたよ。ファイナルセットでは、彼のサーブを早い段階でブレークできたことが最後までポイントを取りきる自信につながったよ。あれが試合の鍵だったね。」と試合を振り返るデル=ポトロ。

２４歳のデル=ポトロはこの日の勝利で今季の勝利数を６０勝１４敗にするとともに、前週のウィーン大会の優勝からの連勝記録を８に伸ばした。

デル=ポトロは決勝進出をかけて、第６シードのＭ・ヨージニ（ロシア）を 6-2, 7-6 (7-5)で勝利したＲ・ガスケ（フランス）と対戦する。

２６歳のガスケは現在ツアー最終戦への残り２席の座をかけて、現在ポイントランクで１０位にいる。ガスケは今年４２勝２０敗の成績をおさめており、先月のバンコクの大会では優勝している。

「ヨージニは本当にタフな相手で、特にインドアでは素晴らしいテニスをみせるんだよ。だから今日は勝てて嬉しいね。この大会で準決勝に進出するのは初めてのことだから、決勝にいけるようにベストを尽くすよ。ツアー最終戦出場も不可能なことではないんだけど、出るためにはこの大会で決勝までいき、来週のパリでも好成績を残すことが必要だね。」と今日の試合の振り返りと最終戦に向けた意気込みを語るガスケ。

この日行われた試合結果は以下のとおり。

（シングルス準々決勝）
Ｒ・フェデラー (1) ○-× Ｂ・パイユ, 6-2, 6-2
Ｊ・Ｍ・デル=ポトロ (2) ○-× Ｋ・アンダーソン, 3-6, 7-6 (7-3), 6-2
Ｒ・ガスケ (3) ○-× Ｍ・ヨージニ (6), 6-2, 7-6 (7-5)
Ｐ・Ｈ・マチュー ○-× Ｇ・ディミトロフ, 7-6 (7-2), 7-6 (7-4)

（ダブルス準々決勝）
Ｄ・ネスター（カナダ）/ Ｎ・ジモンイッチ（セルビア） (1) ○-×
Ｌ・クボット（ポーランド）/ Ａ・セッピ（イタリア）, 7-6 (7-2), 6-4
Treat Huey/ Dominic Inglot ○-×
Ｒ・ハース（オランダ）/ Ｄ・ノーマン（ベルギー）, 7-6 (7-5), 6-4
Ｄ・ブラッチアリ（イタリア）/ Ｆ・チェルマク（チェコ共和国） ○-×
Ｋ・アンダーソン/ Ｖ・トロイキ（セルビア）, 5-7, 7-5, 10-5

（翻訳／大木茂敬）