女子テニスツアーのAEGONクラシック（英国/バーミンガム、賞金総額２２万ドル、芝）は９日、シングルス３回戦８試合が行われ、第２シードのＡ・イバノビッチ（セルビア）が第１３シードのＲ・マリーノ（カナダ）に6-3, 6-2のストレートで勝利、準々決勝に駒を進めた。
今大会の第１シードであったＫ・カネピ（エストニア）が２回戦で敗退しているため、優勝候補の筆頭となっている世界ランク１９位のイバノビッチは、同４５位のマリーノに１本もブレークチャンスを与えずに全てのサービスゲームをキープすると、試合を通して３度のブレークに成功、５９分でベスト８入りを決めている。
元世界ランク１位で２３歳のイバノビッチは、準々決勝でＭ・ルチッチ（クロアチア）と対戦する。世界ランク９４位のルチッチはＡ・フラヴァコバ（チェコ共和国）に6-2, 7-6 (7-4)のストレートで勝利、１９９９年以来となるツアー大会でのベスト８入りを果たしている。
２９歳のルチッチは１９９９年のウィンブルドンでベスト４に進出するなど、１０代からツアーで活躍し、当時１６歳で世界ランク３２位を記録するなど、その将来を嘱望されていたが、家族や金銭のトラブルによりツアー離脱を余儀なくされていた。
また上位シード陣も順当にベスト８に名を連ねており、第３シードのＳ・ポン（中国）はＨ・ワトソン（英国）に7-6 (7-1), 6-1で、第４シードのＤ・ハンチュコバ（スロバキア）はＡ・クドリャフツェワ（ロシア）に6-4, 6-2で勝利している。
この他の試合の結果は以下の通り。
Ｍ・イラコビッチ（ニュージーランド） ○-× Ｓ・エラーニ（イタリア） (7), 5-7, 6-4, 6-3
Ａ・リスケ（アメリカ） ○-× Ａ・レザイ（フランス） (8), 7-5, 6-7 (6-8), 6-2
Ｍ・リバリコワ（スロバキア） (14) ○-× Ａ・ロディオノワ（ロシア）, 6-7 (1-7), 6-0, 6-1
Ｓ・リシキ（ドイツ） ○-× Ｔ・パスゼック（オーストリア）, 7-6 (7-1), 6-4
今大会の優勝賞金は３万７０００ドル。
（2011年6月10日12時39分）
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