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男子テニスツアーのマスターズ大会であるWSファイナンシャル・グループ・マスターズ(アメリカ/シンシナティ、賞金総額243万ドル、ハード)は21日、シングルス決勝が行われ、第3シードのR・フェデラー(スイス)が主催者推薦で出場のM・フィッシュ(アメリカ)を6-7 (5-7), 7-6 (7-1), 6-4の接戦で振り切り、全豪オープン以来となる今季2個目のタイトルを獲得した。
今大会のディフェンディング・チャンピオンでもあったフェデラーは、大会連覇を達成すると共に、今大会通算で4度目の優勝となった。また、これまでツアー決勝で3連敗を喫していたフェデラーは、連敗をストップするとともにキャリア通算63勝目を挙げ、B・ボルグ(スウェーデン)に並び歴代5位となった。P・サンプラス(アメリカ)が歴代4位で64勝、そしてJ・コナーズ(アメリカ)が109勝で歴代1位の記録を保持している。
今大会の決勝に進出するまで3時間17分しかプレーをしていないフェデラーであったが、この試合だけで2時間40分を費やしていた。「多分、僕の方が少しだけ体調が良かったんだと思うよ。」と、フェデラー。
一方のフィッシュは昨年の9月に左膝の手術を受けており、その後のリハビリで肉体改造に挑戦し10キロ以上のダイエットに成功していた。その結果、手術を受ける前以上にコートで素早く動けるようになっていた。
新たな武器を手にしていたフィッシュは、その素早さを最大限に使い、明らかに疲れの少ないフェデラーに対抗した。先週行われたトロント・マスターズの決勝でA・マレー(英国)に敗れていたフェデラーは、短い休暇をはさんでシンシナティに到着。今大会初戦となった2回戦では、試合開始わずか28分で対戦相手のD・イストミン(ウズベキスタン)が足首を負傷して棄権すると、3回戦では対戦するはずだったP・コールシュライバー(ドイツ)が試合前の練習で肩を痛めて棄権、ロッカールームを出ることなく不戦勝となっていた。
そしてフェデラーは準々決勝と準決勝でストレート勝ちを収め、合計で5セットもプレーすることなく決勝まで駒を進めており、この日のフィッシュ戦が最初で最後の試練であった。
28歳のフィッシュは今季、7月から2つのタイトルを含む17勝2敗というキャリア最高のシーズンを過ごしており、トップ10選手から5連勝を達成、勝利の度に自信を深めてきていた。
世界ランク36位のフィッシュは、マスターズ大会で2度の決勝進出を果たしているが、いまだタイトルには手が届いておらず、今回の決勝で勝利すれば大きな転機になるチャンスでもあった。
「自分のキャリアを大きなタイトルと共に覚えてもらいたくて必死なんだよ。」とフィッシュ。「だから、本当にビッグタイトルが欲しいんだ。完璧なチャンスだと思っていたよ。」
この日の試合の最初の山場となったのはフィッシュのサーブで迎えた第1セット第3ゲーム、合計24ポイントと13分にも及んだゲームでフィッシュは、何本かのブレークピンチに直面したものの、その全てを切り抜けキープに成功していた。
「あのゲームをブレークされていたら、彼に一気に流れを持っていかれていただろう。」と、フィッシュはゲームを振り返った。
大会記録である87本のサービスエースを決めるなど、今大会を通してサーブが好調なフィッシュに対し、フェデラーも順調にサービスキープを続け、第1セットはタイブレークに突入する。タイブレークでは、フェデラーが5-4とリードを奪ったものの、そこからフィッシュが奮起し3ポイントを連取してセットを先取する。
第2セットに入っても接戦は続き、お互いにブレークがないまま再びタイブレークに突入すると、この場面ではフェデラーがより積極的なプレーを展開しフィッシュを圧倒、最後はサービスエースで試合を振り出しに戻した。
天王山となった第3セット、第9ゲームでこの試合唯一のブレークに成功したフェデラーが5-4とリードを奪うと、続く自らのサービスゲームをしっかりとキープしゲームセットとなった。
7ヶ月ぶりにタイトルを獲得したフェデラーは「この2週間は良いプレーをしていたし、今日の試合は本当に良いプレーをしている別の証明になったと思う。ウィンブルドン後の猛練習の成果が知ることは、とても良いことだよ。」と、30日から始まるUSオープンに向けて自信を深めていた。
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