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テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会4日目の21日、男子シングルス2回戦16試合が行なわれ、地元期待の第22シード、元世界ランク1位のL・ヒューイット(オーストラリア)が予選から勝ち上がってきたD・ヤング(アメリカ)を7-6 (7-3), 6-4, 6-1のストレートで下し、3回戦に進出した。
地元でのタイトル獲得を狙うヒューイットは、3回戦でM・バグダティス(キプロス)と対戦する。2006年のファイナリストでもあるバグダティスは、第17シードのD・フェレール(スペイン)を4-6, 3-6, 7-6 (7-4), 6-3, 6-1の大逆転で下し、3回戦進出を決めている。
ヒューイットとバグダティスは2008年の今大会3回戦でも対戦しており、その試合は大会史上まれに見る激戦として記録に残っている。
午後11時47分に始まった試合はフルセットにもつれる接戦となり、最後にマッチポイントでヒューイットがフォアハンドを決めた時、時刻は午前4時34分であった。これは今大会の歴史の中で、最も遅い時間に試合が終了した時刻となる。
その2年後となる今年、ヒューイットはその試合を最も印象に残っている試合だとし、全く同じ舞台での再戦を前に「出来れば前回よりも少し早く終わらせたいね。」と2回戦の後にコメントを残した。
一方、敗れた20歳のヤングはバグダティスへアドバイスを送っている。「観客が自分のことを応援していると想像するんだ。もちろん自分の名前はレイトンでもヒューイットでもないし、オーストラリア人でもない。だけどそうやって自分の試合に集中するしかないね。」と、完全アウェイの中で行なわれる試合の心得を語った。
第1セットを奪ったヒューイットは、第2セットではヤングにリードを許しゲームカウント2-4で自らのサービスゲームを迎えた。ここで勢いに乗ったヒューイットは、トレードマークにもなっている「カモン!」の掛け声で自らを奮い立たせると、そのまま逆転で第2セットを奪取、第3セットではヤングを圧倒した。
「試合が進むにつれてサーブが良くなっていって、リターンゲームでも積極的にプレーが出来るようになった。」と試合を振り返ったヒューイットは、2001年のUSオープンと2002年のウィンブルドンでタイトルを獲得しているが、今大会では2005年の準優勝が最高成績となっている。
1999年の今大会でグランドスラム初勝利を上げているヒューイットは、グランドスラム通算128勝42敗という記録を持っている。現役選手でこれを上回るのは、世界ランク1位のR・フェデラー(スイス)の190勝27敗という記録のみとなっている。
またヒューイットは前日のナイトセッションで午前2時過ぎまで試合を行った、17歳のB・トミック(オーストラリア)に対し「もし夜にスケジュールが組まれたのなら、それが起こる準備をしておくべきだね。」と少しだけ同情を示した。
一方のバグダティスも同様のアドバイスを送っている。「どうしようもないことさ。僕らはそれに対処しなきゃいけない。言い訳を探す必要はないし、僕らはかつ方法だけ見つければいいのさ。それがどんなにタフな状況だとしてもね。」
この日は上位シード陣に波乱はなく、第1シードのR・フェデラーがV・ハネスク(ルーマニア)を6-2, 6-3, 6-2で、第3シードのN・ジョコビッチ(セルビア)がM・キウディネッリ(スイス)を3-6, 6-1, 6-1, 6-3で下すなど、順当に3回戦に進出している。
この他の試合の結果は以下の通り。
N・ダビデンコ(ロシア) (6) ○-× I・マルチェンコ(ウクライナ), 6-3, 6-3, 6-0
F・ベルダスコ(スペイン) (9) ○-× I・セルゲエフ, 6-1, 6-2, 6-2
JW・ツォンガ(フランス) (10) ○-× T・デント(アメリカ), 6-4, 6-3, 6-3
T・ハース(ドイツ) (18) ○-× J・ティプサレビッチ(セルビア), 4-6, 6-4, 6-3, 1-6, 6-3
M・ヨージニ(ロシア) (20) ○-× J・ハジェク(チェコ共和国), 6-2, 6-1, 6-1
N・アルマグロ(スペイン) (26) ○-× B・ベッカー(ドイツ), 6-4, 6-2, 3-6, 4-6, 6-3
J・モナコ(アルゼンチン) (30) ○-× M・ロドラ(フランス), 3-6, 3-6, 7-6 (7-5), 6-1, 6-3
A・モンタネス(スペイン) (31) ○-× S・ロバート(フランス), 4-6, 6-7 (3-7), 6-2, 6-3, 6-2
S・クーベック(オーストリア) ○-× I・ドディグ(クロアチア), 7-6 (7-4), 6-1, 6-2
D・イストミン(ウズベキスタン) ○-× M・ベレー(ドイツ), 7-5, 6-3, 6-4
A・ファリャ(コロンビア) ○-× M・グラノジェルス(スペイン), 6-4, 6-1, 6-3
L・クボット(ポーランド) ○-× S・ヒラルド(コロンビア), 6-4, 3-6, 6-3, 6-1
今大会の優勝賞金は210万豪ドル。日本円でおよそ1億7640万円。
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