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女子テニスツアーのWSファイナンシャル・グループ・女子オープン(アメリカ/シンシナティ、賞金総額200万ドル、ハード)は13日、シングルス3回戦を行いK・クレイステルス(ベルギー)が好調を維持しベスト8入りする中、ウィリアムズ姉妹が揃って敗れ、大会を後にすることとなった。
結婚と出産から28ヶ月ぶりに現役復帰してきたクレイステルスは、ここまで順調に勝ち上がり、この日は世界ランク6位で第6シードのS・クズネツォワ(ロシア)を6-4, 4-6, 6-2のフルセットで下し、準々決勝へ駒を進めた。
クレイステルスは「とても気持ちが良いの。試合後は最高の気分だった。疲れとか倦怠感ではなくて、公式戦を戦い続けているためのちょっとした痛みや張りを少し感じているだけなの」と、激しい試合をした証拠を体で感じていた。
一方この日は、第2シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)と第3シードのV・ウィリアムズ(アメリカ)が共に敗れる波乱も起きた。
波乱を演じたのはノーシードのS・バンマー(オーストリア)でセリーナを7-5, 6-4のストレートで、また第14シードのF・ペネッタ(イタリア)がヴィーナスを7-6 (7-2), 6-4と、こちらもストレートの勝利を飾ってベスト8入りに成功した。
センターコートのシングルス第1試合に登場したヴィーナスは、「今日は全くボールをコントロールできなかったの。しばらくして気が付いたわ。彼女(ペネッタ)は、ただミスなくボールを返してきて、私が自滅して行くのを待っているんだって」と、試合の状況を把握しつつも、調子を取り戻すことが出来なかった。
勝ったペネッタは、先週のLA女子テニス選手権でも優勝しており、地元イタリアのパレルモ国際に続き2大会連続優勝して好調のままこの大会に臨んでいた。第1セットのタイブレークを競り勝ったペネッタは、第2セットでも1度ブレークを許すも2度のブレークに成功し世界ランク3位のヴィーナスを1時間42分で退けた。
「体が震えたの」と、試合直後の握手のあとの興奮を語る。「普通じゃなかった。なぜか分からないけど、ありえないほど気分が高揚していたの。LAで優勝してからほとんど休みが無かった。だから昨日もベストのプレーじゃなかったし、疲れも出ていたわ。でも今日は、集中力が高まってプレーし始めたら、感情が高まったの」と、万全の体調ではなかったものの精神力で勝ち切って14連勝目を上げ8強入りを決めた。
セリーナは「ヴィーナスに試合直後に会ったの。彼女はミスを連発してしまったって言っていたわ。自分も同じ試合をするなんて。こんなに酷い試合をかつてしたことがなかった。本当に悪い試合だった。」と、44本ものミスショットを記録したセリーナも自滅で敗退してしまったことを語った。
準々決勝では、クレイステルスは第1シードのD・サフィーナ(ロシア)と、バンマーは第5シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)と、ペネッタはD・ハンチュコバ(スロバキア)とそれぞれ対戦する。
世界ランク1位のサフィーナはこの日、S・ポン(中国)を6-3, 6-4と1時間16分で下した。準々決勝で対戦するクレイステルスに対して「才能は失われることはないわ。何も失くさないし、彼女はまだ才能を持ち続けているの。でも、自分も素晴らしい選手なら、そんなことは関係ないわ」と、真っ向勝負を挑む意気込みを語った。
ヤンコビッチは第9シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)を7-5, 7-6 (7-4)で、ハンチュコバは第7シードのV・ズヴォナレーワ(ロシア)を7-6 (8-6), 0-6, 7-6 (7-5)と、いずれも接戦を制してベスト8へ名を連ねた。
残りの準々決勝では、第4シードのE・デメンティエワ(ロシア)と第8シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)の対戦。デメンティエワはS・シルステア(ルーマニア)を6-4, 6-4のストレートで下しての勝ち上がり。ウォズニアキはM・シンク(ハンガリー)と対戦中、3-0とリードしたところでシンクが腰を痛め棄権を申し入れてのベスト8入りだった。
また、ダブルスの準々決勝に登場予定だった第2シードの杉山愛(日本)/ハンチュコバ組だったが、ハンチュコバがシングルスを接戦で勝ち上がり、腰を痛めたために棄権することを申し入れ、不戦敗での敗退となってしまった。
今大会のシングルスの優勝賞金は35万ドル。
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