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世界ランク16位の鄭潔(中国)に続いて、中国人女子として2位につけている世界31位のN・リー(中国)。そのリーが中国政府の厳しいスポーツ政策・統制に関して見直しを求めている。
27歳のリーはすでにツアーで160万ドル以上稼いでいるが、政府のスポーツ担当に強制されなければテニスはしていなかっただろう、と語っている。
リーは水曜日に発売されたチャイナデイリィーで「もし子ども時代にやりたいことを選べる機会があれば、テニスは選んでいなかっただろう。テニスは最初に両親に、その後は地方と国家のスポーツ行政官に強制されたスポーツだった。」とコメントしている。
「今はテニスが大好きよ。でも昔は、国家や地方のスポーツ行政官たちがすべてを管理し、それに従うしかなかったの。選択の権利は重要なこと。これは本心よ。」
中国の女子トップ選手たちは昨年、「革命」を起こし、行政官の支配を逃れて自分たちでキャリアを管理すること、また度重なる抗議の末、賞金の大部分を確保することに成功している。リーは他のスポーツの選手にも同様の権利を享受するよう、促している。
リーに続く中国人女子3位のS・ポン(中国)も、自分たちの要求が満たされないのであればナショナル・チームを脱退する、と強気の姿勢を表明していた。
行政官による統制を逃れることに成功したリーは、膝の手術を終え、再びトップ50の壁を破り、上昇気流に乗りつつある。
中国のスポーツ制度の大部分は従来の共産主義の制度をモデルとしており、幼少時代に才能を見出された子どもは政府のプログラムに組み込まれ、才能を十分に開花できるよう、訓練を受けることになる。その場合、子どもたちは自宅を離れ、地方や国家のチームと生活をともにしながら練習を続け、また賞金の大部分はスポーツ行政官やコーチの生活費として収めなくてはならない。
この制度は北京オリンピックの金メダルの数を見るだけでも間違いなく成功していると言えるが、選手の幸福よりも結果重視の態度に国内外から批判を受けている。
国営新聞のチャイナデイリィーではあるが、従来のスポーツ制度について「高圧的で硬直している」と述べており、テニスやバスケットボールのような一部のスポーツには有効な制度ではない、と批判している。
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