テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は16日、男子シングルス2回戦が行われ、予選勝者で世界ランク121位の
L・ティエン(アメリカ)が第5シードの
D・メドベージェフを死闘の末に6-3, 7-6 (7-4), 6-7 (8-10), 1-6, 7-6 (10-7)のフルセットで破る大金星を挙げ、四大大会で初の3回戦進出を果たした。
>>【動画】19歳ティエン 世界5位メドベージェフ撃破の大金星!勝利の瞬間!<<>>大坂 なおみvsベンチッチ 1ポイント速報<<>>シナー、アルカラス、ジョコビッチら全豪オープン組合せ<<19歳のティエンは昨年の20歳以下最終戦Next Gen ATPファイナルズ(サウジアラビア/ジッダ、ハード)の準優勝者で、アメリカ期待の若手選手。
今大会は予選3試合を勝ち抜き全豪オープンで初の本戦入りを果たすと、1回戦で世界ランク94位の
C・カラベリ(アルゼンチン)を下し四大大会本戦で初白星を挙げた。
世界ランク5位で同大会3度の準優勝、四大大会では全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)で1度の優勝を誇るメドベージェフとの顔合わせとなった2回戦の第1セット、ティエンは第3ゲームで先にブレークを奪われるも、第5ゲームから5ゲーム連取を果たし先行する。
続く第2セットは、両者サービスキープに苦しみ4度ずつブレークを奪い合ってタイブレークへ。このタイブレークでメドベージェフのフットフォルトによるダブルフォルトなどでリードしたティエンは先にセットポイントを握ると、最後はパッシングショットを決め勝利に王手をかける。
第3セット、両者1度ずつブレークを奪い合い迎えたタイブレークでティエンは1本のマッチポイントを握るもこれを活かせず、メドベージェフに3度目のセットポイントをものにされ1セットを返される。
第4セット、ティエンは勢いに乗ったメドベージェフに開始から5ゲームを連取されこのセットも落とし、2セットオールに追いつかれる。
ファイナルセット、ティエンは両者1度ずつブレークを奪い合い迎えた第11ゲームでこのセット2度目のブレークを許し、第12ゲームで相手のサービング・フォー・ザ・マッチを迎える。
しかし、第12ゲームでティエンは鋭いショットを次々と決め、土壇場でブレークバックに成功。最後は10ポイントマッチのタイブレークを制し、4時間49分の死闘の末に優勝候補の一角であるメドベージェフから金星を挙げた。試合終了時刻は日付を回り、現地17日の深夜2時54分となった。
勝利したティエンは3回戦で世界ランク69位の
C・ムーテ(フランス)と対戦する。ムーテは2回戦で予選勝者で同146位の
M・クルーガー(アメリカ)を下しての勝ち上がり。
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