テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は17日、世界ランク51位の
大坂なおみと同294位の
B・ベンチッチ(スイス)の女子シングルス3回戦が行われたが、大坂は第1セットを6-7 (3-7)で落とした時点で途中棄権を申請し、無念の3回戦敗退となった。大坂は試合後の会見で負傷がなければ「勝てたかもしれない」と語った。
>>【動画】大坂なおみ 無念の途中棄権を申請<<>>サバレンカ、シフィオンテク、ガウフら全豪OP組合せ<<27歳で元世界ランク1位の大坂は2023年に娘を出産し、昨シーズン復帰。昨季は安定した成績を残し、世界ランキングなしから50位台まで順位を大きく上げた。しかし、10月に行われたチャイナ・オープン(中国/北京、ハード、WTA1000)で腰と腹筋を負傷し、シーズン終盤の大会は欠場して昨シーズンを終えた。
迎えた今シーズン、大坂は開幕戦のASBクラシック(ニュージーランド/オークランド、ハード、WTA250)に出場し決勝に進出。しかし、決勝では腹筋を痛め途中棄権し準優勝となっていた。
そして今回の全豪オープン。大坂は大会前の会見で腹筋の検査結果は「良くもなく悪くもなかった」としつつも出場する意向を示した。
身体に不安を残す大坂だったが、今大会の1回戦では世界ランク67位の
C・ガルシア(フランス)、2回戦では第20シードの
K・ムチョバ(チェコ)を下し、3回戦に駒を進めた。
そしてベンチッチとの顔合わせとなったこの日の3回戦、第1セットで大坂は両者1度ずつブレークを奪い合い迎えた第4ゲームで2度目のブレークに成功しリードを奪う。しかし、サービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームでブレークバックを許した大坂は徐々に腹筋を気にする様子を見せると、第11ゲームでは満足にサービスが打てない状況となる。
それでも第11ゲームを何とかキープし、チェンジコートの際に治療を受けた大坂は試合を続行。しかし、その後のタイブレークを落とすと試合を棄権する選択を取った。
再び腹筋の怪我に泣かされた大坂。それでも試合後の会見では前を向いた。
「ポジティブな面があるからこそ、ネガティブなのかもしれないとも思います。もしサーブが打てていたら勝てたかもしれないし、トーナメントでもっと上位に進めたかもしれないと思うからです」
「オークランド(ASBクラシック)でも決勝に出場したので残念です。あのトーナメントで優勝できたかもしれないし、復帰後初の優勝ができたかもしれないとも思うからです」
「でも、怪我をしていたにもかかわらず、今日は本当にいいプレーができたと捉えなければなりません。接戦だったので、プレーするのは本当に楽しかったです」
「問題が早く解決して健康を取り戻す方法を見つけられるといいなと思っています」
また、腹筋の負傷と出産の関連については否定した。
「(腹筋の負傷と出産の関連は)ありません。実を言うと10代の頃からこういう経験をしてきました。少なくとも年に1回は腹筋を痛めていました」
「サーブのやり方が原因だと思います。かなり爆発的な感じなんです。どうしたらいいか分からないけど、去年のことを考えても、シーズンの途中で腹筋を痛めたことはありませんでした」
「北京(チャイナ・オープン)はシーズンの終わりの方でした。だから、奇妙な感じですがこのことを誇りにも思っています。残念ながら、今シーズンの初めまで続いてしまいましたが、アメリカシーズンまでに回復できればいいなと思っています」
一方、思わぬ形で4回戦に駒を進めたベンチッチは、次戦で第3シードの
C・ガウフ(アメリカ)と第30シードの
L・フェルナンデス(カナダ)の勝者と対戦する。
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