錦織圭 相手棄権で8強「回復祈る」

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錦織圭(BNPパリバOP)
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男子テニスのアリゾナ・テニス・クラシック(アメリカ/フェニックス、ハード、ATPチャレンジャー)は日本時間14日(現地13日)、世界ランク76位の錦織圭と予選勝者で同166位のM・ククシュキン(カザフスタン)のシングルス2回戦が行われたが、錦織が6-3, 2-1としたところでククシュキンが棄権し、錦織は思わぬ形でベスト8進出を果たした。錦織は試合後「彼の回復を祈っています」と語った。

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35歳で元世界ランク4位の錦織は今大会、1回戦で第6シードのL・ナルディ(イタリア)を6-4, 6-3のストレートで下し2回戦に駒を進めた。

2回戦は37歳のククシュキンとの顔合わせに。錦織とククシュキンはツアー予選なども含めると過去10度対戦し、錦織から10勝0敗となっていた。

この試合の第1セット、錦織は第2ゲームでブレークポイントを握ると、最後はリターンエースを決め先にブレークに成功。すると第3ゲーム終了後にはククシュキンがコンディション不良により医師をベンチに呼び薬を服用した。ククシュキンの状態が心配されたが試合は続行。その中でも錦織は自らのプレーに集中し、相手にブレークポイントを与えずキープを続け先行する。

しかし第2セット、第3ゲームで錦織がブレークを奪ったところでククシュキンが途中棄権を申請。錦織は思わぬ形で8強入りを決めた。試合時間はわずか41分で、錦織にとっては体力を温存する結果となった。

錦織は試合後、オンコートインタビューに応じた。

「(試合が)早く終わるのは好きです(笑)ただ、ミハイル(ククシュキン)には申し訳なく思います。僕たちはこれまで多くの試合をしてきて、お互いによく知っています。今日は良い試合になると思っていましたが、まずは彼の回復を祈っています。僕にとってはコートで楽しくプレー出来ました。応援ありがとうございます。良いテニスができましたし、次の試合を楽しみにしています」

錦織は準々決勝で第2シードのF・コボッリ(イタリア)と対戦する。コボッリは2回戦でワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク144位のE・スピッツィーリ(アメリカ)を下しての勝ち上がり。


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(2025年3月14日6時49分)
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