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サービス編

Vol.12 トッププロのサービス大解剖

最新型サービスの6つのキーポイント

ここでは、ロディックの紹介と並行しながら、最新型の技術的ポイントを整理しておこう。

まずは基本的なスウィングを身につけること

良いサーブを持つ選手同士で比べると、サーブのフォームは、どれも似ていて明確な違いは少ない。強いサーブを打とうとすれば、スウィング(ヘッド)・スピードを上げるしかないため、自然に動きも限定されてくるからだ。つまり、スウィングの基本は共通で(昔からあまり変わっておらず)、男子のトッププロでは、それが当然できていることが前提になる。その中で、部分的に個性の違いが出たり、効率の良さや動きの大きさで違いが出たりするわけだ。ロディックは、その中でも特別にパワーと効率の両面で優れた選手と言える。

したがって、サーブ力の向上を図る場合も、まずは基本スウィングを身につける(あるいは磨く)ことを最初に目指してほしい。

量より質を重視する

速いサーブを打つためには、質の高いスウィングを身につけることが何よりも大切だ。そこがもっとも基本的な部分であり、膝を深く曲げたり、身体を大きくひねったりするのは、プラスαの要素である。正しいスウィングが「質」だとすれば、大きな身体の動作は「量」になるが、サーブでは量よりも質のほうが大切だ。ロディックは量(パワー)も質(タイミングや連動性)も優れているが、一般的にはその両立は簡単ではないので、練習では(身体の動きを制限しても)質を高めることに集中したい。量的なものは、あとで追加することができるからだ。

ポイント① サービス・フォームもトスで決まる

サーブの場合、移動して打つわけではないので、トスの位置によって打点も決まってくる。つまり、トスが乱れれば、打点も狂い、フォームやバランスを崩すことにつながってしまうのだ。したがって、安定したトスを上げることが、良いスウィングを身につけるための大前提になる。

だが、弧を描くような腕の動き(イラスト×)でトスを上げると、ボールが真上に上がらず、横方向のズレが出やすくなってしまう。それが、イラスト○のようにまっすぐ上げれば、上げた元の位置にそのまま落ちてくるようなトスになり、高さ(タイミング)だけ合わせれば良いことになる。×のような上げ方が絶対にダメということはないが、できるだけまっすぐ上げたほうが、トスは安定しやすいのだ。

ポイント② プロネーションは絶対に欠かせない基本


一見複雑そうに見えるサーブのスウィング(腕の振り)も、じつは、「内旋」と「回内」という2つの動きの組み合わせによって行なわれていることがわかっている。「内旋」とは、右の写真の赤い線のように上腕をひねる動きのことで、「回内」は、上の写真のように前腕をひねる動きのことだ。テニス用語としては、この2つを合わせて「プロネーション」と呼ぶことも多いが、それによってラケット・ヘッドを鋭く返してボールを叩くことが、速いサーブを打つための最大のポイントになる。

イラストでいえば、上がプロネーションがよく利いたスウィングの例で、左がプロネーションがうまく使えていない例になる。×のようにラケットヘッドがうまく返らないスウィングは、初中級者によく見られるが、これではヘッド・スピードが上がらず、速いサーブを打つことはできない。
ただ、これは頭で理解しても、なかなか身につかない人もいるので、そういう場合は、左のイラストのように身体の右側にフォロースルーしながら打ってみよう。そうすると、グリップが厚いとボールがまっすぐ飛ばないし、面を返さないとラケットが足に当たってしまうため、自然に薄いグリップとプロネーションが身につくはずだ。

ポイント③ 左足と右手のラインを 一直線に

写真のように、インパクトで左足から右腕にかけて一直線のラインが引けるようになることもパワーを逃がさないためには大切になる(ただし、ラケットまで一直線になる必要はない)。これがズレると、軸もズレることになるので、パワーの伝達にロスが出やすくなってしまうのだ。もちろん、トスが乱れたら、この体勢は作れないので、その意味でもトスは重要だ。また、この形を作るには、肩の線を傾けることも必要になる。
A.ロディックの後ろから見たスピンサーブ
ロディックの場合、セカンドでは強くスピンをかけるが、スウィング・スピードが非常に速いので、バウンド後に高く弾み、相手が攻撃的なリターンを打つことを許さない。ここでもフラットサーブの場合と同様に、プロネーションを強く利かせてボールにスピードと回転を与えており、7から11にかけての右肩の高低差を大きくして、肩を縦に大きく回していることも、強いスピンに貢献している。
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(テニスジャーナル 2004年8月号)
© SKI Journal Publisher Inc.

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