日本テニスの頂点を争う大会、三菱電機ビルソリューションズ 全日本テニス選手権100th Supported by 橋本総業ホールディングス（東京/有明、ハード）は１１日、女子シングルス決勝が行われ、第２シードの岡村恭香（橋本総業ホールディングス）が第５シードの清水綾乃（Team LB）を7-6 (7-2), 3-6, 6-4のフルセットの激闘の末に下し初優勝を飾った。試合後の会見で岡村は「夢の中を生きているようです」と語った。

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今年で記念すべき１００回目を迎える全日本テニス選手権。５日に本戦が開幕し、大会最終日は１２日を予定している。

大会７日目の１１日には女子シングルス決勝が行われ、３０歳の岡村と２７歳の清水が顔を合わせた。

岡村が同大会に出場するのは４年ぶり７度目。今大会は１回戦から準決勝まで４試合全てにフルセットで勝利し、初の決勝に駒を進めた。

一方、清水は７年ぶり４度目の出場。２０１８年に優勝を飾っている清水は同年以来の決勝進出を果たした。

迎えた決勝の第１セット、両者譲らずタイブレークに突入すると、岡村はこのタイブレークで鋭いサービスとストロークで主導権を握り、これをものにして先行する。

しかし第２セット、岡村は第８ゲームでブレークを奪われると、その後ブレークバックを果たせず１セットオールに追いつかれる。

それでもファイナルセット、序盤からブレーク合戦となったなか、終盤の第１０ゲームで岡村が優勝を決めるブレークを果たし、１回戦から全試合フルセットでの勝利で日本一の称号を手にした。

試合後の会見で岡村は喜びを語った。

「初戦から結局最終日まで毎試合フルセットで、今日こそは負けたなって思う試合を毎日なんとか乗り越えながら今日こうして優勝という最高の形で締めくくることができて、これ以上幸せな気持ちはないです」

「この（第１００回の）記念大会で優勝することができたらどんなに素晴らしいことなんだろうとずっと夢に見ていました。でも、達成できるとは思っていなかったので、まだあまり実感が湧いていないんですけど、今こうして優勝という形を手にできて、（試合後に歴代の優勝者である）そうそうたる皆様と一緒に肩を並べて写真撮影することもでき、本当に夢の中を生きているようです」

一方、惜しくも敗れた清水は７年ぶり２度目の大会制覇とはならず、準優勝となった。

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