テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は25日、元世界ランク1位で昨年現役を引退した
R・ナダル(スペイン)の功績を讃える式典をセンターコートのフィリップシャトリエで開催した。コート上でナダルは「2004年に初めてローラン・ギャロスを訪れた時から、信じられない物語が始まった」と目に涙を浮かべながら語った。
>>【動画】式典に登場し声援に応えるナダル<<>>大坂 なおみvsバドサ 1ポイント速報<<>>大坂 なおみ、内島 萌夏ら 全仏OP組合せ<<>>西岡 良仁、ジョコビッチ、シナーら 全仏OP組合せ<<38歳のナダルは2005年に同大会で初優勝を飾った後、マッチ112勝4敗を記録し、歴代最多となる14度の優勝を達成。前人未踏の記録を成し遂げたナダルは、クレーコートでの圧倒的な強さとプレースタイルから「赤土の王者」と称され、世界中のテニスファンから愛されながら昨年惜しまれつつ引退していた。
ナダルはこの日、目に涙を浮かべながら挨拶を行った。
「皆さん、こんばんは。これは言葉にするのが難しい」
「この20年間、このコートでプレーしてきたので、どう話せばいいのか分からない。楽しんだり、苦しんだり、勝ったり、負けたり、何よりもここでプレーする機会を得られたことに胸がいっぱいだ」
「ジル(モレトン)、アメリー(モレスモ)、そしてローラン・ギャロス(全仏オープン)チームの皆様に、僕のキャリアにおいて間違いなく最も重要なコートで、この別れを告げる機会を与えてくださったことに、心から感謝している」
「2004年に初めてローラン・ギャロスを訪れた時から、信じられない物語が始まった。足の怪我で歩くのもやっとだったが、その年は松葉杖をついてコートの最上部まで登ったんだ」
「この20年間、あらゆることを経験した。アンディ(マレー)、ノヴァーク(ジョコビッチ)、そしてもちろんロジャー(フェデラー)といった素晴らしいライバルたち、そして僕を肉体的にも精神的にも限界まで追い込んでくれた多くのライバルたちに出会った。僕たち全員を日々成長へと駆り立ててきた、こうした長年にわたるライバル関係がなければ、これほどスリリングな体験はなかっただろう。ローランギャロスは唯一無二の場所だ。これは歴史の重要な一部であるだけでなく、このトーナメントを特別なものにするために、疲れを知らず笑顔で努力するすべての人々にとっての喜びでもある」
ナダルは2005年から2017年までナダルのコーチであったトニー・ナダルに対しても敬意の言葉を述べた。
「トニー、私がここにいるのは、あなたがいるからだ」
「僕と一緒にいたいと願うために、人生の大部分を犠牲にしてくれてありがとう。トレーニング、会話、私を苦しめ、笑わせ、そして限界まで導いてくれた。私たちの人生は常に楽なものではなかったが、間違いなくそれだけの価値があった」
式典にはナダルとともに「BIG4」と呼ばれテニス界を牽引してきた、元世界ランク1位の
R・フェデラー(スイス)、
A・マレー(イギリス)、そして現役選手として今も活躍している
N・ジョコビッチ(セルビア)も祝福に訪れた。
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