女子テニスのナショナル・バンク・オープン(カナダ/モントリオール、ハード、WTA1000)は日本時間31日(現地30日)、シングルス2回戦が行われ、元世界ランク5位の
E・ブシャール(カナダ)は第17シードの
B・ベンチッチ(スイス)に2-6, 6-3, 4-6のフルセットで敗れ、3回戦進出とはならなかった。今大会での現役引退を表明していたブシャールは、これがキャリア最後の試合となった。
>>【動画】元世界5位ブシャール 現役生活に幕、最後のポイント<<>>大坂 なおみvsオスタペンコ 1ポイント速報<<>>大坂 なおみ、伊藤 あおいら ナショナル・バンクOP組合せ<<31歳のブシャールは今月、母国で開催される今大会を最後に現役を引退することを表明。現在世界ランキングのないブシャールは今大会にワイルドカード(主催者推薦)で出場し、1回戦で世界ランク82位の
E・アランゴ(コロンビア)を6-4, 2-6, 6-2のフルセットの熱戦の末に破って2回戦へ駒を進めた。
28歳で世界ランク20位のベンチッチとの顔合わせとなった2回戦、2度のブレークを奪われ先行を許したブシャールだったが、第2セットでは安定してキープを重ね、リターンゲームでは第8ゲームでブレークを果たしセットカウントは1-1となる。
迎えたファイナルセット、ブシャールは第3ゲームでブレークを奪い3-1とリードしたものの、第6ゲームでブレークを返される。さらに第10ゲームで再びブレークを許して敗退となり、現役生活の幕を閉じた。
試合後、ブシャールは家族や観客へ感謝を述べた後、「私はこのコートでテニスをして育ち、この大会を観て育ちました。ここでキャリアを終えることができて、まるで“ひとつの輪が完成した”ように感じます。テニスは私に本当にたくさんのものを与えてくれました」と語り、涙を浮かべた。
ブシャールはツアー本戦のシングルスで157勝144敗、トップ10選手に対し12勝を挙げ、生涯獲得賞金は約700万ドル(日本円で約10億3,600万円)にのぼる。近年はテニスチャンネルの解説やピックルボール選手としての活動にも取り組んでおり、今後は大会などにも出場予定。セカンドキャリアでも新たな道を歩み始めている。
一方、勝利したベンチッチは3回戦で第11シードの
K・ムチョバ(チェコ)と対戦する。ムチョバは2回戦で世界ランク94位の
A・ルジッチ(クロアチア)を下しての勝ち上がり。
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