テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は4日、男子シングルスで準々決勝まで勝ち進んでいた第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が右膝の負傷により大会を棄権すると発表した。同日にジョコビッチは自身のSNSを更新し「厳しい決断を下さなければなりませんでした」とコメントした。
>>ジョコビッチ、シナー、アルカラスら全仏OP組合せ<<>>シフィオンテク、サバレンカら全仏OP組合せ<<37歳のジョコビッチは同大会で2016年・2021年・2023年に優勝を飾っており、今大会には2連覇と4度目の優勝を狙い出場した。
今大会の1回戦ではワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク142位の
PH・エルベール(フランス)、2回戦で同63位の
R・カルバレス バエナ(スペイン)を下し3回戦に進出。3回戦では第30シードの
L・ムセッティ(イタリア)を4時間29分に及ぶフルセットで破り4回戦に駒を進めた。
そして3日に行われた4回戦では第23シードの
F・セルンドロ(アルゼンチン)を6-1, 5-7, 3-6, 7-5, 6-3の4時間39分に及ぶフルセットで下し8強入りした。
ジョコビッチは今大会、3回戦と4回戦だけで9時間以上プレー。1回戦から4回戦までですでに13時間43分プレーしていた。
4回戦後の会見では準々決勝出場については身体の検査を行い判断するとし、明言を避けていたが、この日大会はジョコビッチが右膝の内側半月板断裂により棄権すると発表した。
同日にジョコビッチは自身のインスタグラムでコメントを発表した。
「残念ながら、ローランギャロス(全仏オープン)から撤退せざるを得なくなりました。昨日の試合は全力を尽くしましたが、残念ながら右膝の内側半月板が断裂したため、慎重に検討し相談した結果、チームと厳しい決断を下さなければなりませんでした」
「今週出場する選手たちの幸運を祈るとともに、素晴らしいファンの皆さんの愛情と継続的なサポートに心から感謝します。またお会いしましょう」
ジョコビッチの棄権により第7シードの
C・ルード(ノルウェー)が不戦勝で準決勝に進むこととなった。
なお、ジョコビッチが棄権したことで6月10日付のATP世界ランキングでは
J・シナー(イタリア)がジョコビッチを抜き世界ランク1位となることが決まった。
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