テニスの全仏オープン（フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム）は２６日、女子シングルス１回戦が行われ、世界ランク１３４位の
大坂なおみが同６７位の
Ｌ・ブロンゼッティ（イタリア）を6-1, 4-6, 7-5のフルセットで破り、同大会３年ぶり５度目の初戦突破を果たすとともに、四大大会で約２年４ヵ月ぶりの白星を挙げた。試合後の会見では次戦で対戦する可能性のある第１シードの
Ｉ・シフィオンテク（ポーランド）について言及した。
＞＞大坂 なおみ 全仏OP2回戦 1ポイント速報＜＜＞＞【動画】大坂なおみ 全仏OP初戦突破の瞬間！＜＜＞＞大坂 なおみ、日比野 菜緒、内島 萌夏ら全仏OP組合せ＜＜２６歳の大坂は出産を経て今シーズン復帰。クレーコートシーズンに入ってからも精力的に大会に出場しており、今月行われたBNLイタリア国際（イタリア/ローマ、レッドクレー、WTA1000）では１６強入りした。
大坂が全仏オープンに出場するのは２０２２年以来２年ぶり７度目。最高成績は２０１６年・２０１８年・２０１９年の３回戦進出となっている。
今大会にはスペシャルランキング（出産や負傷などによる長期離脱選手の救済制度）を使用してエントリー。１回戦では２５歳のブロンゼッティと顔を合わせた。
１回戦の第１セット、大坂はファーストサービス時に８０パーセントの確率でポイントを獲得し相手にブレークポイントを与えずキープを続けると、リターンゲームでは２度のブレークを果たし先行する。
しかし第２セット、両者キープを続け迎えた終盤の第１０ゲームで大坂はブレークを許し１セットオールに追いつかれる。
ファイナルセット、大坂は開始から４ゲームを連取するも第５ゲームから５ゲームを連取され、ゲームカウント4-5とされる。それでも第１０ゲームをキープすると、直後の第１１ゲームで大坂はこのセット３度目のブレークに成功。その後の第１２ゲームをキープし、フルセットの熱戦を制して初戦突破を果たした。
勝利した大坂は２回戦で第１シードのシフィオンテクと予選勝者で世界ランク１４８位のＬ・ジャンジャン（フランス）の勝者と対戦する。
試合後の会見で大坂は試合を振り返った。
「私にとってこの試合は本当にジェットコースターのようなものだったと思います。 第 １セットはとても集中していたと思いますが、少し力を緩めてしまったのかもしれません。その後、第３セットでカムバック出来ましたが、また少し力が緩まってしまいそこからは本当に緊張してしまいました。今日は気持ちを立て直して勝ってここに座ることができて本当に良かったです」
１回戦の前にはドローを見ていないと発言していた大坂。今回の会見で理由を明かした。
「私は次の対戦相手しか知りません。私は将来のことを考えるのがあまり好きではありません」
「私は１試合１試合に集中するように努めていて、周りの人も私がそういう性格であることを知っているので、特にそれ（先のドロー）について話したりすることはないんです」
試合後、２回戦で世界ランク１位のシフィオンテクと同１４８位のジャンジャンの勝者と対戦することを知った大坂は、同大会で３度優勝経験があり対戦の可能性がある女王シフィオンテクについても語った。
「なぜみんながドローについて私に質問し続けるのかと思っていました。自分がトップハーフにいることは知っていたので、冗談で『イガ（シフィオンテク）とプレーするわけではない』と言ったらみんな静かになりました。 それで私は『ああ』という感じでした」
「でもそうですね、次の試合が私が知っている唯一のものなので、そこに集中するつもりです。 正直本当に楽しみです。 妊娠中は彼女（シフィオンテク）をよくみていました。そして正直なところ、全仏オープンで彼女と対戦できるのは光栄なことだと思います。なぜなら彼女はここで複数回優勝しているからです。私にとって非常に大きな名誉であり、挑戦のようなものです」
「次の試合は自分がどこにいるのかを確認するためのテストであるように感じますが、自分自身に期待していないわけではありません。 私はどの試合も勝てると思っている人間です。そう思ってきて私はここまで来れました（笑）私は自分を卑下して試合をするつもりはありません」
また四大大会では色々な人に会えてうれしいと口にした大坂は「（錦織）圭をみましたが、本当にかっこよかったです」と同大会に３年ぶりに出場している
錦織圭をみたことも明かした。
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