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ヨルダンの新星背負うアラブの未来

アブドゥラ・シェルバイ
アブドゥラ・シェルバイ
画像提供: ゲッティイメージズ
男子プロテニス協会のATP公式サイトは28日に開幕する21歳以下最終戦Next Gen ATPファイナルズ(サウジアラビア/ジッダ、ハード)にワイルドカード(主催者推薦)で出場する世界ランク185位のA・シェルバイ(ヨルダン)を特集。元世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)が運営するラファ・ナダル・アカデミーから羽ばたいた20歳の青年のインタビューが掲載された。

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ヨルダンの首都アマン出身のシェルバイは幼少期からテニスをプレーすると、13歳のときにナダルの叔父であるトニ・ナダル氏に認められスペインへ。ジュニア時代にスペインに渡った理由として、右利きだったプレーも自ら左利きに修正するなど熱狂的なラファエル・ナダルファンだったことがあげられる。

今年は4月のスルプスカ・オープン(ボスニア・ヘルツェゴビナ/バニャ・ルカ、クレー、ATP250)でヨルダン人選手として史上初のマッチ勝利をあげるなど歴史に残る活躍をあげた。

シェルバイはヨルダン、そしてアラブ諸国の若手選手を代表した存在となった自身の境遇について「自分の国、そしてアラブ世界を代表することができてうれしいよ。多少のプレッシャーはあるけれど、自分の国や出身地を代表するのであれば、肩にかかるプレッシャーは心地良いものだと感じている」とコメント。

「上級レベルのジュニアトーナメントでプレーするようになり、ジュニアグランドスラムでプレーするようになった。国を代表することがどれほど大きなことで、どれほど重要なことなのかを理解し始めたんだ。その時僕は16歳で『僕は自分自身と家族以上のものを代表しているんだ』と思ったんだ」

多くのプロ選手と同じく、ナダルやR・フェデラー(スイス)を見て育ったシェルバイはアイドルを見たときの思い出や、同じくアラブを代表する女子選手O・ジャバー(チュニジア)の大きさを語った。

「テニスを見た最初の記憶は、ロジャー(フェデラー)だった。僕はロジャーの影響で、右手と片手バックハンドでプレーしていたんだ。正直ラファ(ナダル)が誰かは最初知らなかった。当時はロジャーしか知らなかったから、ロジャーとプレーしている人を見たんだ。それが左手でプレーしている1人の男だった。その姿を見て、その日のうちに左手でプレーするようになったんだ」

「オンス(ジャバー)が最近していることは信じられないことだし、僕のモチベーションを高めてくれるんだ。彼女の出身や、WTAで活躍していることを知ると、アラブ地域全体が刺激されると思う」

「僕は幼い頃彼女(ジャバー)と練習したことがあるんだ。信じられないようなことだったね。彼女はいつもとても親切で、とても謙虚だった。この2、3年でもっと多くのことを成し遂げたけど、彼女は以前と変わらず素晴らしい。今年彼女に会ったとき、彼女は僕の結果をチェックしていてくれて、僕がやってきたことに満足していると言っていたよ」

最後にシェルバイはNext Gen ATPファイナルズに言及。若手選手が揃い1週間戦う同大会のプレー的な大切さと、マーケティングとしての重要性を話した。

「この大会は毎年異なる場所で開催され、世界のテニスファンすべての注目が集まることはとてもエキサイティングなことだと思う。どのような大会でもそうだと思うけど、ネクストジェンは若いプレーヤーのための大会だから、僕らよりも若い世代がこのスポーツにのめり込み、プレーのモチベーションを高めてくれるはずだ」

「僕がヨルダン人であることもその大きな要素で、国を代表してこのような大きなイベントに参加するインスピレーションとモチベーションを与えてくれる。アラブからもっと多くの若い選手が出てきて、才能ある選手を輩出してほしい。アラブ全体でこのスポーツがもっと注目されるようになれば、きっとそうなれると思うんだ」

Next Gen ATPファイナルズは21歳以下の選手で年間の獲得ポイント上位7選手と、ワイルドカード(主催者推薦)が与えられた選手の8名が出場する大会。4名ずつに分かれ予選ラウンドロビンを戦い、各グループの上位2名が準決勝に駒を進める。試合形式は4ゲーム制の5セットマッチで、2017年から新型コロナウイルスの影響を受けた2020年を除き過去5度開催されている。

今大会の組合せは以下の通り。

【グリーングループ】
A・フィス(フランス)
D・ストリッカー(スイス)
F・コボリ
L・ナルディ(イタリア)

【レッド・グループ】
L・ヴァン・アッシュ(フランス)
A・ミケルセン(アメリカ)
H・メジェドビッチ(セルビア)
シェルバイ




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