テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は28日、男子シングルス予選2回戦が行われ、世界ランク162位の
島袋将がワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク543位のT・サミュエル(イギリス)を5-7, 6-1, 6-4の逆転フルセットで破って決勝に進出。四大大会予選初挑戦で本戦入りに王手をかけた。
3試合に勝利すると7月3日に開幕する本戦への出場権が手に入るこの予選。
25歳の島袋は今シーズン、1月のバンコク・オープン3(タイ/ノンタブリー、ハード、ATPチャレンジャー)でチャレンジャー大会初優勝を果たすと、先月のKIA チュニス・オープン(チュニジア/チュニス、レッドクレー、ATPチャレンジャー)でも優勝。
芝シーズンに入ると、ロスシー・オープン(イギリス/ノッティンガム、芝、チャレンジャー)とイルクリー・トロフィー(イギリス/イルクリー、芝、ATPチャレンジャー)で2週間連続の8強入り。イルクリー・トロフィーの準々決勝では膝に違和感を覚え大事をとり試合途中で棄権したものの、好調を維持して初の四大大会となるウィンブルドンの予選に臨んだ。
予選1回戦で第12シードF・ディアス アコスタ(アルゼンチン)を6-7 (5-7), 6-3, 6-4の逆転で下していた島袋はこの試合も第1セットを落とす苦しい展開に。それでも第2セットでは4本のサービスエースを決めるなどファーストサービスが入ったときに85パーセントの高い確率でポイントを獲得し、サミュエルに1度もブレークチャンスを与えないプレーを見せセットカウント1-1に追いつく。
ファイナルセットでは10度のネットプレーのうち8度でポイントに繋げるなど積極的に前へ行く姿勢を見せて2度のブレークチャンスを創出すると、そのどちらもブレークする決定力を発揮。サミュエルの反撃を1度に抑え、1時間50分で勝利した。
四大大会初の本戦入りのかかる島袋は予選決勝で世界ランク179位の
D・クドラ(アメリカ)と対戦する。クドラは2回戦で同220位のウー・チュンリン(台湾)をストレートで下しての勝ち上がり。
同日には予選第4シードの
ダニエル太郎、同第8シードの
綿貫陽介、世界ランク209位の
望月慎太郎が予選2回戦を突破し、決勝へ駒を進めている。
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