男子プロテニス協会のATPは4日、専門家から暴力・虐待に関する報告書を受け取ったことを発表。同時に世界ランク4位の
A・ズベレフ(ドイツ)の暴力疑惑についても調査が進行中であることを明かした。
今回の報告書は元イギリス警察のクリス・スマート氏を中心とした専門家チームによって作成されており、プロテニスに関わるすべての成人および未成年者が虐待から安全に保護されていることを保証するためのもの。全体的な保護活動を見直すために重要なものとして報告された。
ATPのCEOを務めるマッシモ・カルヴェッリ氏は次のように述べている。
「私たちはプロテニスに関わるすべての人が安全に保護されていると感じられるよう、組織としてさらに努力する必要があると認識している。安全防護対策の提言は、私たちがこの問題にしっかりと取り組むための助けとなる。これからは意味のある前進を約束するが、これが一朝一夕のプロセスではないことを理解している」
これと並行して、2019年のロレックス・上海マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)期間中にズベレフが元恋人のオルヤ・シャリポワ氏へ虐待をしたという疑惑の内部調査が現在進行中である。
カルヴェッリはズベレフの調査について「アレクサンダー・ズベレフ選手に対して提起された疑惑は深刻であり、我々には対処する責任がある。我々の調査により事実を明らかにし、適切な措置を下したいと考えている。彼(ズベレフ)が我々の調査を拒まないことは理解しており、すべての疑惑を否定していることも理解している。また、彼がドイツの裁判所で受けた仮処分に続く、さらなる法的手段についても注視していく」としている。
また、ズベレフもATPの発表を受けて自身のツイッターで声明を発表。
「僕はATPのドメスティック・バイオレンス・ポリシーの作成を全面的に支持している。さらに、僕はこの問題に関するATPの調査を歓迎しており、何ヵ月も前からATPに調査を開始するように促してきた。前述のように、僕は疑惑を断固として否定する。虚偽の申し立てを行った出版社と記者に対しては、それが名誉毀損かつ虚偽であるという仮処分命令もすでに(裁判所から)出ている。しかし、出版社と記者は報道の削除を拒み、ソーシャルメディア上で繰り返し疑惑を発信し続けている。(それは)裁判所の処分に違反しているもので、僕の弁護士はさらなる手続きを進めている」とつづった。
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