女子テニスで世界ランク119位の
尾崎里紗は13日、tennis365.netのインタビューに応じ、2017年を振り返った。
現在23歳の尾崎は今季、4月のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、WTAプレミアマンダトリー)で予選からベスト16へ進出する快進撃を見せ、世界ランキングは自己最高の70位を記録。
グランドスラムでは全大会で本戦ストレートインを果たし、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)で四大大会初勝利をあげた。
「グランドスラムの本戦に全部出場して、念願の1勝をあげることができました。すごく充実した1年だった半面、中盤くらいからけがなどもあり、1回戦負けが続いて苦しい時期もありました」
【「足りないところを痛感」】2017年は元世界1位の
V・ウィリアムズ(アメリカ)、
V・アザレンカ(ベラルーシ)、
A・ケルバー(ドイツ)らトップ選手との対戦を経験したことについて、尾崎は「1年を通してレベルの高い試合に出続けたことによって、自分の足りないところを痛感しました」
「(2018年の)全豪オープンは予選からです。ランキングが下がったことによって、トップとして戦っていけないということが分かった1年でした」と述べた。
11月26日、尾崎は自身のツイッターで今季終了と、けがの状態について綴った。
今回のインタビューでは「最後の試合が終わってから1週間半くらい休んで数日前からテニスを始めましたが、まだ痛みはあってバックハンドがほぼ打っていない状態です。多少は痛みと付き合っていきながら試合に出ないといけないと思っています。けがの状況は、徐々に良くなってきているような気がします」と明かした。
【今季1番印象に残っている試合】マイアミ・オープンで初の16強入りを果たした尾崎は、WTAブレークスルー・オブ・ザ・マンスに選出された。
今季1番印象に残っている試合は、きっかけとなったマイアミ・オープン3回戦をあげた。この試合では当時世界ランク47位の
J・ゴルゲス(ドイツ)を7-6 (7-5), 6-3のストレートで破った。
「必死に無心でやっていたので、あまり試合内容は覚えていないです。その試合に勝った時『え、勝っちゃった』という今までなかったような感情があったので、それが思い出に残っています」
また、念願の四大大会初勝利をあげた全米オープン1回戦は「本当に苦しくて、相手が予選上がりというのもあり、チャンスと思ってはいけないと思いながらも期待してるところもありました。相手にマッチポイントを握られた時、ここで負けたらこの先グランドスラムで1回戦勝てるのかなという感情になったので、苦しみながら勝ったという感じです」とコメント。
続けて「自信は少しつきました。でも、内容的にあまり良くなかったので。ちょっと気は楽になりました」と口にした。
【お手本は元世界王者のアガシ】「後ろで、粘り強く試合を頑張るプレースタイル」と自身について話した尾崎は、来シーズンもトップ選手と対等に戦うために「コーチやトレーナーさんと話し合って、
A・アガシ(アメリカ)選手のようなプレーを目指そうとなりました」と話した。
普段から男子選手のプレーをお手本にするという尾崎は、日本人選手では世界ランク22位の
錦織圭のようなプレーを目指していると明かした。
「アガシ選手は上からフラットドライブでどんどん攻めていくプレーなので、最近はなるべくスピンのボールは使わずフラットドライブのボールを打つ練習をしています」
尾崎のインタビュー第2弾では、オフの過ごし方や2018年に向けての決意について迫る。
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