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男子テニスツアーのマスターズ大会であるロジャーズ・カップ男子（カナダ/モントリオール、ハード）は８日、シングルス３回戦が行われ、第４シードのＲ・ナダル（スペイン）が第１５シードのＪ・ヤノヴィッツ（ポーランド）を7-6 (8-6), 6-4のストレートで下し、ベスト８進出を決めた。

両者ブレークを許さず接戦となった第１セットは、ゲームカウント５－５からの第１１ゲームでヤノヴィッツがこの試合初となるブレークに成功し、サービング・フォー・ザ・セットを迎えた。

そこから得意のカウンターショットなどでプレーの質を上げたナダルが土壇場でブレークバックに成功し、タイブレークへ。そのタイブレークを接戦接戦の末にナダルが制し、第１セットを先取する。

第２セット、序盤でナダルはヤノヴィッツにブレークを許し、ゲームカウント０－３とする。

しかしナダルもそこから３ゲームを連取、さらにゲームカウント４－４からの第９ゲームでこのセット２度目のブレークに成功したナダルが、続く第１０ゲームをサービスキープしてゲームセットとなった。

「ここまでの２試合は、制限なく動く事が出来ている。今はそれが目標だし、膝の怪我の事を忘れるようにしたいんだ。」とナダルは、試合直後のオンコート・インタビューで答えていた。

「今日は、とても難しい相手に対して、良い勝利を飾れたと思う。とてもハッピーだよ。試合中に素晴らしいプレーも少しは出来た。それでも、もう少し上達させなければならない点もあるけどね。」

「でも、全体的には厳しい相手に対して今日のプレーには満足している。とても大切で最高の勝利だと思う。」

２０３ｃｍの長身から繰り出すサービスを武器とするヤノヴィッツについて、ナダルは「彼（ヤノヴィッツ）はビッグサーブを持っている。それにフォアハンドからもバックハンドからも危険なショットを打ってくる。」と、サーブ以外のショットも称賛し、２２歳ヤノヴィッツの将来に期待の声も寄せていた。

「自分が感じたのは、もしこんなビッグショットを打つ大柄な選手達が、ちょっとしたポイントの取り方や、大切なポイントでのプレーの仕方を覚えたら、多大なアドバンテージを持つだろうね。」

ナダルは準々決勝で、予選を勝ち上がったＭ・マトセビッチ（オーストラリア）と対戦する。マトセビッチはこの日の３回戦で、Ｂ・ペール（フランス）をフルセットの接戦を制しての勝ち上がり。

この日行なわれた試合結果は以下の通り。

○Ｒ・ナダル(4) vs. ●Ｊ・ヤノヴィッツ(15), 7-6 (8-6), 6-4
●Ｂ・ペール vs. ○Ｍ・マトセビッチ, 6-7 (7-9), 7-6 (12-10), 3-6
●Ａ・マレー（英国）(2) vs. ○Ｅ・ガルビス（ラトビア）, 4-6, 3-6
●Ｔ・ベルディフ（チェコ共和国）(5) vs. ○Ｖ・ポスピシル（カナダ）, 5-7, 6-2, 6-7 (5-7)
○Ｎ・ダビデンコ（ロシア） vs. ●Ａ・ボゴモロフJR（ロシア）, 6-4, 6-3
●Ｊ・Ｍ・デル=ポトロ（アルゼンチン）(6) vs. ○Ｍ・ラオニチ（カナダ）(11), 5-7, 4-6
○Ｒ・ガスケ（フランス）(7) vs. ●錦織圭（日本）(9), 1-6, 6-3, 6-3
○Ｎ・ジョコビッチ（セルビア）(1) vs. ●Ｄ・イストミン（ウズベキスタン）, 2-6, 6-4, 6-4

《ロジャーズ・カップ男子 対戦表》


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