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女子テニスツアーのユニセフ・オープン女子(オランダ/スヘルトヘンボシュ、賞金総額22万ドル、芝)は18日、シングルス1回戦11試合が行われ、第1シードのS・ストザー(オーストラリア)、第2シードのS・エラーニ(イタリア)が揃って敗退する波乱に見舞われた。
その波乱の立役者は予選勝者のK・フリッペンス(ベルギー)とK・ボンダレンコ(ウクライナ)で、フリッペンスは第1シードのストザーを7-6 (9-7), 6-3のストレートで、ボンダレンコも第2シードのエラーニを5-7, 6-3, 6-4の逆転で下し、番狂わせを演じた。
2010年の全仏オープン準優勝者で今年もベスト4入りしたストザーは、長いクレーシーズンから初めて芝のコートに立った。出だしはフリッペンスから先にブレークを奪い4-1とリードするも、その後フリッペンスにブレークバックを許し、そのセットはタイブレークへともつれた。
その第1セットでは、4度のセットポイントをストザーに握られながらも逆転で奪ったフリッペンスは、第2セットでは1度もブレークポイントをストザーに与えず、逆に1度ストザーからブレークに成功すると1時間35分でシードダウンに成功した。
昨年は怪我に泣かされ262位までランニングを下げてしまったフリッペンスは「彼女(ストザー)はトップ5の選手なので勝利するには200%の力を出す必要があると思っていました。今日の結果はこれまでに無い最高の勝利です。去年は手首の怪我などに悩まされていた事もあり、本当に嬉しい勝利でした。」と、苦しいシーズンを乗り越えての勝利に嬉しさを表していた。
今年の全仏オープンでは見事決勝進出を果たし、惜しくもM・シャラポワ(ロシア)に敗れるも準優勝を飾り自身初のトップ10入りしたエラーニだったが、この日はボンダレンコに対し第1セットは接戦の末奪ったものの、その後はボンダレンコにリズムを奪われてしまった。
第2セットは自身のサーブではわずか30%の確率でしかポイントが奪えなかったエラーニは3度のブレークをボンダレンコから奪うも4度ものブレークを許しそのセットを奪われる。第3セットでも1度ブレークを奪われたボンダレンコがエラーニから2度のブレークに成功すると1時間55分の逆転で勝利した。
フリッペンスはY・ウィックマイヤー(ベルギー)と予選を勝ち上がったD・ガブリロワの勝者と、ボンダレンコは元世界ランク1位で怪我から復帰したK・クレイステルス(ベルギー)とそれぞれ2回戦で対戦する。
その他のシード勢では、第3シードのD・チブルコワ(スロバキア)はA・カダントゥ(ルーマニア)を6-2, 6-2のストレートで倒すも、F・スキアボーネ(イタリア)が第5シードのM・キリレンコ(ロシア)を6-4, 3-6, 7-5のフルセットで下して2回戦へ駒を進めた。
チブルコワは第1セットでは1度もブレークポイントさえカダントゥに握らせず2度のブレークに成功しそのセットを先取。第2セットでは1度ブレークをカダントゥに許したチブルコワだったが、3度のブレークを奪いわずか64分の快勝で初戦突破を決めた。
第1、第2セットをキリレンコと分け合ったスキアボーネは、勝敗を決める第3セットでは先にブレークを許して3-5とリードされてマッチポイントをキリレンコに握られたが、それを跳ね除けるとブレークバックに成功し、2時間41分の逆転で勝利を飾った。
「とても厳しい試合でした。サーブの調子は良かったと思います。試合を通して色んなショットを混ぜる事が出来ました。第3セットはとても接戦で、彼女(キリレンコ)にチャンスもありました。自分の方がちょっと精神的に強かったのが、勝敗を分けたのだと思います。」とスキアボーネは試合を振り返っていた。
チブルコワは予選を勝ち上がったA・アマンムラドワ(ウズベキスタン)を6-2, 6-4で下したS・ペア(イスラエル)と、スキアボーネはI・ベネソバ(チェコ共和国)を6-4, 6-1で倒したI・C・ベグ(ルーマニア)とそれぞれ準々決勝進出を懸けて2回戦で対戦する。
その他の試合結果は以下の通り。
R・ビンチ(イタリア) (6) ○-× E・ダニリドー(ギリシア), 6-3, 7-5
N・ペトロワ(ロシア) (8) ○-× K・ベルテンス(オランダ), 6-2, 6-4
A・ルス(オランダ) ○-× P・パルメンティエ(フランス), 6-3, 6-4
M・ニクルスク(ルーマニア) ○-× B・ザーロバ・ストリツォバ(チェコ共和国), 7-6 (8-6), 6-3
U・ラドワンスカ(ポーランド) ○-× K・ペルバク(ロシア), 4-6, 6-1, 6-4
また、この日はダブルス1回戦も行われ、ダニリドーと組んで出場した藤原里華(日本)ペアが登場したが、第1シードのエラーニ/ビンチ組の前に1-6, 2-6のストレートで敗れた。
今大会の優勝賞金は3万7000ドル。
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