男子テニスツアーのマスターズ大会であるＢＮＰパリバ・マスターズ（パリ/フランス、賞金総額２２７万ユーロ、ハード）は大会２日目の２７日、シングルス９試合が行われ、過去３度の優勝経験のあるＭ・サフィン（ロシア）が、予選から勝ち上がったＪ・モナコ（アルゼンチン）に0-6, 6-7 (4-7)のストレートで敗れ、早くも大会を去ることとなった。
元世界ランク１位で現在３１位のサフィンは、第１セットではわずか１２ポイントしか取れず、第２セットの最初のサービス・ゲームでも４度のダブルフォルトを犯し0-2と、８ゲームを連取される最悪のスタートで、「何が起きたか全く分からなかった。自分のリズムやプレーが全く見出せなかった。」と試合を振り返った。最近は怪我に泣かされ、思うような結果が出せずにいる２８歳のサフィンから、１時間２０分で勝利を奪ったモナコは、２回戦で第１６シードのＧ・モンフィス（フランス）と対戦する。
２００５年のチャンピオンであるＴ・ベルディフ（チェコ共和国）は、予選を勝ち上がったＲ・ジネプリ（アメリカ）を6-4, 7-5のストレートで退け２回戦進出を決めた。ベルディフは、第１サーブでは７１％、第２サーブでも５６％と高い確率でポイントを重ね、１時間２９分でジネプリを下し、第１２シードのＳ・ワウリンカ（スイス）との２回戦に臨む。
元世界ランク４位のＮ・キーファー（ドイツ）は、２ｍ０８ｃｍのＩ・カルロビッチ（クロアチア）を6-4, 7-5のストレートで下した。１２本ものサービス・エースを叩き出したカルロビッチに対して、わずか４本しかエースがなかったキーファーだが、第１サーブでは３０本中２９本、第２サーブでも１８本中１５本でポイントを獲得し、終始試合を優位に進め２回戦進出を決めた。２回戦では、第８シードのＤ・ナルバンディアン（アルゼンチン）と対戦する。
その他の試合結果は以下の通り。
Ｓ・クエリー（アメリカ） ○-× Ｍ・バグダティス（キプロス）, 7-5, 6-7 (5-7), 3-2, 途中棄権
Ｍ・チリッチ（クロアチア） ○-× Ａ・セッピ（イタリア）, 7-6 (7-5), 6-2
Ｉ・アンドレエフ（ロシア） ○-× Ｐ・Ｈ・マチュー（フランス）, 7-6 (8-6), 6-3
Ｆ・ロペス（スペイン） ○-× Ｊ・ティプサレビッチ（セルビア）, 6-3, 6-4
Ｓ・ボレッリ（イタリア） ○-× Ｊ・ニエミネン（フィンランド）, 7-5, 6-4
Ｍ・アンチッチ（クロアチア） ○-× Ｒ・シュトラー（ドイツ）, 6-4, 3-6, 6-1
今大会の第１シードは世界ランク１位のＲ・ナダル（スペイン）で、第２シードがＲ・フェデラー（スイス）、第３シードがＮ・ジョコビッチ（セルビア）、第４シードがＡ・マレー（英国）、第５シードがＤ・フェレール（スペイン）、第６シードがＮ・ダビデンコ（ロシア）、第７シードがＡ・ロディック（アメリカ）、第９シードがＪ・Ｍ・デル=ポトロ（アルゼンチン）、第１０シードがＧ・シモン（フランス）と、トップ１０全ての選手がエントリーしている。
今大会の優勝賞金は３６万３６００ユーロ。
（2008年10月28日10時00分）
大坂なおみ 逆転負けで16強ならず 
