（イタリア、ローマ）
男子ＡＴＰマスターズ・シリーズ第４戦のローマ・マスターズ（賞金総額２８３万ドル）が７日、当地で開幕した。大会初日には、単複１回戦が行われ、ダブルスに王者Ｒ・フェデラー（スイス）とクレー王Ｒ・ナダル（スペイン）が登場した。
この日のダブルスでは、ナダル/Ｃ・モーヤ（スペイン）組がフェデラー/Ｓ・ワウリンカ（スイス）組を6-4, 7-6(7-5)で退けた。両者は先週、ナダルの故郷スペインで行われた、半面が芝・半面がクレーと言う“サーフェースでの争い”と称されたエキジビションを行い、このときもフルセットの接戦の末ナダルが勝利を収めている。
今大会の優勝候補はクレー７２連勝中のＲ・ナダル。世界ランク２位で第２シードのナダルは、２００５年４月以降クレーコートで１２大会連続優勝を飾る断トツの強さを見せており、今大会も３連覇を狙っている。一方、世界ランク１位でトップシードのＲ・フェデラーは四大大会６勝を誇るが、未だクレーでのナダル攻略法が見出せずにおり、昨年の全仏オープン決勝を含め、５度のクレーコート対戦でナダルに全敗している。
今大会は上位８シード選手が１回戦免除となっており、２回戦からの登場となる。フェデラーは初日にＴ・ヘンマン（英国）を7-5, 6-1で下したＮ・アルマグロ（スペイン）と２回戦を行う。ナダルはＲ・ジネプリ（アメリカ）を7-5, 7-6 (7-2)で破ったＤ・ブラッチアリ（イタリア）の勝者と顔を合わせる。
この日試合を行ったシード勢は、第１０シードのＡ・マレー（英国）と第１６シードのＪ・Ｃ・フェレーロ（スペイン）。怪我からの休養明けのマレーは、1-6, 6-1, 3-6でＧ・シモン（フランス）に敗れた。一方、２００３年全仏覇者で同大会２００１年優勝のフェレーロは、Ｄ・フルバティ（スロバキア）に3-6, 6-1, 6-4の逆転で勝ち、２回戦進出を決めた。
また、同大会に３年ぶり出場の元王者Ｌ・ヒューイット（オーストラリア）は、予選勝者のＯ・エルナンデス（スペイン）に3-6, 7-6(7-3), 6-1で敗れた。先週のバルセロナでベスト８入りするなど好調のエルナンデスは、２回戦で第８シードのＴ・ロブレド（スペイン）と対戦する。なお、この日登場予定だったＭ・サフィン（ロシア）の試合は順延となっている。
その他の試合の結果は以下のとおり。今大会の優勝賞金は４６万２千２８０ドル。
Ｄ・ツルスノフ（ロシア） ○-× Ｊ・ビョークマン（スウェーデン）, 7-6 (12-10), 3-6, 6-1
Ｊ・アカスーソ（アルゼンチン） ○-× Ｍ・フェルケルク（オランダ）, 6-3, 7-5
Ｇ・カニャス（アルゼンチン） ○-× Ｊ・メルツァー（オーストリア）, 7-5, 6-2
Ｒ・ソデルリング（スウェーデン） ○-× Ｂ・ベッカー（ドイツ）, 6-3, 6-3
Ｐ・スタラーチェ（イタリア） ○-× Ａ・カイエリ（アルゼンチン）, 6-3, 6-1
（2007年5月8日10時55分）
死闘の末リベンジ果たし20度目V 
