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(アメリカ、ニューヨーク州フラッシング)
熱帯暴風雨「アーネスト」の影響による豪雨で試合が延期されていたUSオープンは、日曜日女子シングルス3回戦が行われ、第10シードのL・ダベンポート(アメリカ)が、浅越 しのぶのダブルスパートナーとして知られるK・シュレボトニック(スロベニア)を3-6, 6-3, 7-6 (7-5)の僅差でかわし、見事16強入りを決めた。
USオープン直前のニューポートでの大会でも決勝進出しながら腕を負傷し棄権していたダベンポートは、今大会ではその影響もさほど感じさせない元気なプレーを見せていたが、この日第1セットではショットのコントロールが思うように行かず、明らかに有利と見られたポイントも落とす不調ぶりだった。第2セットに入っても調子が上がりきらないダベンポートに、スタンドからは応援の掛け声が飛び交った。それに支えられてか、徐々にリズムを取り戻すと1ブレークダウンの劣勢から第2セットを奪い返し、観衆も満場の拍手でそれに応えた。その勢いに乗ったダベンポートは、ファイナルセットでも劣勢に回りながらも粘り続けてついに逆転、ベテランの貫禄を示した。
引退がささやかれるダベンポートだが、「さすがに今日はファイナルセットで4-5, 5-6とされたとき、これがこの会場で最後の試合になるかという思いがよぎったわ。でも6-6になってタイブレークに持ち込んだ時は、2年連続フルセットのタイブレークで敗れるなんて許せないと思ったから、自然と力が沸いて来たわ。」と、複雑な心境を乗り越えての今日の勝利だった。
この日、大会主催者側から好きな時間枠とコートを選んでもいい、と言われたダベンポートだが、「その辺でうろうろ待っているのは耐えられない。」と敢えてA・アガシ(アメリカ)戦と同じ第1試合で別コートを選んだ。当然アガシ戦に大観衆が流れ込んだが、ダベンポートを応援するファンも多く掛け詰め、この日の勝利をスタンディング・オベーションで讃えた。
ダベンポートは4回戦で第7シードのP・シュニーダー(スイス)と対戦する。シュニーダーもM・バルトリ(フランス)を0-6, 6-3, 6-3の逆転で下しての16強進出。ベテランの両者対戦はダベンポートが9-2とリードしている。
第1シードのA・モレスモ(フランス)は、M・サンタンジェロ(イタリア)を相手に、途中一旦リズムを崩したものの、6-3. 3-6. 6-2で事なきを得て4回戦進出。長らく怪我に悩まされ大会出場していなかったS・ウィリアムズ(アメリカ)も、第16シード期待の若手A・イバノビッチ(セルビア)を6-2. 6-4で一蹴し、4回戦進出を決めた。
これにより、4回戦ではモレスモ対セリーナの試合が実現した。二人はこれまでセリーナの9勝1敗と大きく差がついている。両者これまでの対戦は準々決勝以上の対戦で、精神的にも強いセリーナが優位に立っていたようだが、グランドスラムを2度制覇し、メンタル的にも成長したモレスモがどう出るか、注目が集まる。
スランプ気味の第5シードのN・ペトロワ(ロシア)は第27シードのT・ゴロバン(フランス)に3時間近くに及んだ試合で、7-5, 6-7 (4-7), 6-3で惜敗し、今大会を不調脱出のきっかけとすることはできなかった。ゴロバンは4回戦で第23シードのA・チャクエタゼ(ロシア)と顔を合わせる。チャクエタゼはV・アザレンカ(ベラルーシ)を6-4, 6-3のストレートで下しての16強入り。第12シードのD・サフィーナ(ロシア)も勝ち進み、4回戦でV・ラッツァーノ(フランス)と対戦する。
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