テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は日本時間2日(現地1日)、男子シングルス4回戦が行われ、第2シードのC・アルカラス(スペイン)が第13シードのB・シェルトン(アメリカ)を7-6 (10-8), 6-3, 4-6, 6-4の熱戦の末に下し、4年連続4度目のベスト8進出を果たした。
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22歳で世界ランク2位のアルカラスが同大会に出場するのは5年連続5度目。昨年は決勝でA・ズベレフ(ドイツ)を下し初優勝を飾った。
2連覇を狙う今大会は1回戦で予選勝者で世界ランク310位のG・ゼッピエリ(イタリア)、2回戦で同56位のF・マロジャン(ハンガリー)、3回戦で同69位のD・ジュムホール(ボスニア)を下し4回戦に駒を進めた。
22歳で世界ランク13位のシェルトンとの顔合わせとなった4回戦の第1セット、両者ともに相手にブレークを与えずキープを続け、このセットはタイブレークに突入する。このタイブレークでアルカラスは相手のセットポイントを3度しのぐと、自身に訪れた2度目のセットポイントをものにし先行する。
続く第2セット、第1ゲームではシェルトンのショットに対してなんとかボレーを決めアルカラスがポイントを獲得した場面で、アルカラスは主審にボレーを放った際には手からラケットが離れていたと自己申告。主審はこれを受けポイントをシェルトンに与えた。スポーツマンシップ溢れる王者の振舞いをみせたアルカラスはこのゲームをキープ。その後、第8ゲームでブレークを奪い、2セットアップとする。
第3セットは両者1度ずつブレークを奪い合い迎えた第10ゲームでアルカラスは2度目のブレークを許しセットカウント2-1とされるが、第4セットではアルカラスがファーストサービス時に76パーセントの確率でポイントを獲得し相手に1度もブレークポイントを与えず、自身は第3ゲームでブレークを果たし、3時間19分で8強入りを決めた。
試合後の会見でアルカラスは、第2セットで相手のシェルトンも主審も観客も全員がアルカラスのポイントだと思っていた中で失点を自己申告した場面について、記者からなぜそうしたかを問われ自らのポリシーを語った。
「言わなければいけなかった。もし何も言わなかったら罪悪感を感じていただろう。自分が間違ったことをしたり、間違ったショットや反則のショットを打ったと分かっているなら、言わなければならない」
「自分に正直でいなければいけない。ベン(シェルトン)にも、みんなにも正直でなければいけない。相手にも自分自身にも公平であるためにね。それがスポーツであり、そうあるべきだと思っている」
「これは僕たちがお互いに敬意を払うということであり、スポーツ全般がこのようにあるべきだと僕は思う」
勝利したアルカラスは準々決勝で第12シードのT・ポール(アメリカ)と対戦する。ポールは4回戦で第25シードのA・ポピリン(オーストラリア)を下しての勝ち上がり。
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