失格の加藤「暗闇超えられる」

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加藤未唯
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テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は7日、混合ダブルス準決勝が行われ、加藤未唯/ T・ポイツ(ドイツ)組がA・スーチャディ(インドネシア)/ M・ミデルクープ(オランダ)組を7-5, 6-0のストレートで破り、大会初の決勝進出を果たした。試合後に加藤は自身のインスタグラムを更新し、ファンに感謝を述べるとともに、失格となった女子ダブルスのペアであるスーチャディに「どんな暗闇も乗り越えることができる」と力強く前向きなメッセージを送った。

>>【動画】加藤未唯が全仏OP混合複で決勝進出決めた瞬間、対戦相手で女子複でペア組んだスーチャディと抱擁<<

加藤が全仏オープンの混合ダブルスに出場するのは今回が初。男子ダブルスで世界ランク24位のポイツとペアを組んでの出場となった。

加藤は4日の女子ダブルス3回戦でS・ソリベス=トルモ(スペイン)/ M・ブズコバ(チェコ)組と対戦したが、第2セット途中で加藤がボールガールにボールをぶつけてしまい失格に。それでも翌5日に行われた混合ダブルス準々決勝ではL・ステファニー(ブラジル)/ R・マトス(ブラジル)組を7-6 (7-5), 6-2のストレートで破り、初のベスト4進出を決めている。

>>【動画】加藤未唯がボールをぶつけてしまったシーン<<

この日の第1セット、第1ゲームで加藤/ポイツ組が40-0としブレークポイントを握ると最後は加藤がボレーを決めブレークに成功。第4ゲームでブレークバックを許したものの終盤となった第11ゲームで加藤/ポイツ組が2度目のブレークを奪い、先行する。

続く第2セット、第1ゲームを再びラブゲームでブレークに成功した加藤/ポイツ組。その後は1ゲームも与えることなく、6ゲームを連取し57分で勝利した。

なお、昨年大会ではW・クールホフ(オランダ)とペアを組み第2シードとして出場した柴原が日本人として25年ぶりの優勝を飾っており、日本人女子選手が決勝に進出するのは2年連続となった。

試合後に加藤は自身のインスタグラムを更新し日本語と英語で感謝を述べた。

「混合ダブルス決勝戦。コートスフィリップ・シャトリエで明日の12時からです(日本時間の19時から)是非応援よろしくお願い致します」

「いつも応援してくれる皆さん、ありがとうございます!」

「ティム(ポイツ)と一緒にポジティブなエネルギーで集中しています」

「素晴らしいプレーをしてきたスーチャディ選手、おめでとうございます!私たちの友情と真の競争力は明るく輝き、私たちに向けられるどんな暗闇も乗り越えることができます!」

勝利した加藤/ポイツ組は決勝でB・アンドレースク(カナダ)/ M・ヴィーナス(ニュージーランド)組と対戦する。アンドレースクとヴィーナスは準決勝でG・ダブロウスキ(カナダ)/ N・ラモンズ(アメリカ)組をストレートで下しての勝ち上がり。

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(2023年6月8日1時45分)
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