大坂なおみ「不戦勝だと思っていた」

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大坂なおみ
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女子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、WTA1000)は8日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク48位の大坂なおみがラッキールーザーで本戦入りした同87位のV・ゴルビッチ(スイス)を2-6, 7-5, 6-1の逆転で下し、2年連続3度目の3回戦進出を果たした。試合直前に相手が変更となった大坂は「自分が不戦勝になると思っていました」と語った。

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27歳の大坂が同大会に出場するのは2年連続6度目。最高成績は2019年のベスト8となっている。

大坂は前週のサン・マロ・オープン35(フランス/サン・マロ、レッドクレー、WTA125)で優勝を飾り好調を維持して今大会を迎えると、1回戦でワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク177位のS・エラーニ(イタリア)を下し2回戦に駒を進めた。

この日の2回戦で大坂は当初、第9シードのP・バドサ(スペイン)と対戦する予定だったが、バドサが試合直前に棄権を発表。急遽、予選で敗退していたゴルビッチがラッキールーザーとしてバドサの代わりに本戦入りし、大坂と対戦することとなった。

試合直前で対戦相手が変わるという緊急事態が発生した中で迎えた2回戦の第1セット、大坂は2度のブレークを許し先行される。

続く第2セット、両者2度ずつブレークを奪い合い迎えた第9ゲームで大坂は3度目のブレークを奪われ第10ゲームで相手のサービング・フォー・ザ・マッチを迎える。後がなくなった大坂だったが、このゲームでブレークポイントを握ると、最後はバックハンドのウィナーを決め土壇場でブレークバックに成功し追いつく。これで流れを引き寄せた大坂は、第12ゲームでブレークを果たし1セットオールに追いつく。

そしてファイナルセット、勢いに乗った大坂は開始から一気に5ゲームを連取しリードを広げ、逆転勝ちで3回戦進出を決めた。

女子テニス協会のWTAは公式サイトに大坂のコメントを掲載している。

大坂は試合のわずか30分前に出場選手の交代を知ることになったと言い「少し慌ててしまいました」と語った。

「彼女(バドサ)と対戦するだろうと90パーセント思っていました。それに、ラッキールーザーがシード選手の代わりを務めるとは知らなかったので、もし彼女が棄権したら、自分が不戦勝になると思っていました。今日はトーナメントのルールをたくさん学びました」

敗戦寸前まで追い込まれた大坂は「これが(今大会の)最後の試合だと覚悟するところまで来ていました」と試合を振り返った。

「相手がウィナーを決めている訳ではなかったので、自分がミスをして負けるのは間違いないと思いました。私は彼女(ゴルビッチ)にこの試合に勝つために、人生最高のプレーをしてもらうようにしなければいけないと言い聞かせました」

勝利した大坂は3回戦で世界ランク53位のM・ブズコバ(チェコ)と対戦する。ブズコバは2回戦で第18シードのB・ハダッド=マイア(ブラジル)を下しての勝ち上がり。


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(2025年5月9日8時28分)
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