メド「クレーは無い方がいいが...」

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メドベージェフ(モンテカルロ・マスターズ)
画像提供:ゲッティイメージズ

男子プロテニス協会のATP公式サイトは6日、現在行われているBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)に出場する世界ランク11位のD・メドベージェフのインタビューを掲載。メドベージェフは「ツアーがハードだけで、クレーは無い方がいいかと聞かれたら『イエス』と答えると思うが、今はクレーでプレーするのがずっと楽になった」と語った。

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29歳のメドベージェフが同大会に出場するのは3年連続5度目。2023年には決勝でH・ルーネ(デンマーク)をストレートで破り、20度目のツアータイトル獲得を果たすとともに、クレーコート大会で初優勝を飾った。

それ以降はツアータイトルからは遠ざかっているメドベージェフだが、インタビューで今大会への意欲を語った。

「この大会は、クレーコートに対する気持ちをとても落ち着かせてくれた。記憶が正しければ、この大会の後はもうクレーでラケットを投げたり、コートに苛立ったりするようなことは無くなったと思う。正直に言えば、ツアーがハードだけで、クレーは無い方がいいかと聞かれたら『イエス』と答えると思うが、今はクレーでプレーするのがずっと楽になった。自分自身をもっと信じられるようになったし、クレーでのプレーも年々良くなってきていると感じている」

「クレーでマスターズを取ったこの街に戻ってこれたのは素晴らしい気分だよ。僕にとって大会で優勝することは、ある意味いつも同じ感情なんだ。ただ、その後の余韻が違う。クレーでそんなに大きな成果を出せるなんて自分でも本当に信じてなかった」

「23歳の時にモンテカルロで準決勝に進出したけど、その頃はまだツアーでは新人のような存在だった。だから、準決勝とか、もしかしたら決勝までは行けるかもとは思っていた。バルセロナでは決勝まで行ったこともある。でもマスターズ1000を勝つなんて、自分では信じられなかったんだ。だけど、優勝できるって分かったのは素晴らしい気分だったよ。自分自身の「できない」という思い込みを覆せた。だけどその後、まだツアー優勝できていないというのも不思議な気分だけど…」

さらに、メドベージェフは現在のモチベーションについてこう明かした。

「(モチベーションは)毎日少しでも良くなろうとすること。例えば、ローマでタイトルを取った後に、全米オープンでは良いプレーをした。でも、そこから昨年あたりまでは、自分のベストにはなれていなかったと思う。むしろ少し下がっていたかもしれない。でも毎日努力しているし、簡単なことではない。たくさん練習して、ちょっとした自信を積み上げて、時には少し運も必要。例えば、マッチポイントをセーブできなかったら負けてしまう。それでポイントも自信も失う。でも、セーブできれば、そのまま大会で優勝できることもある。そういう時は本当に最高の気分だよ」

「だから、今のモチベーションはキャリアを終える時にラケットをバッグにしまって『やれることは全部やった』と言うこと。今より多くのものを得ているかもしれないし、そうじゃないかもしれない。でも、全力を尽くしたということに後悔はないはず。そういうふうにキャリアを振り返れたらきっと満足できるし、前に進んでいけると思っているよ」

なお、メドベージェフは今大会に第10シードとして出場し、初戦の2回戦で世界ランク91位のC・ノリー(イギリス)と対戦する。


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(2025年5月8日13時18分)
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