全仏OP異例の会見「健康のため」

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全仏OP初16強を決めたサバレンカ
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テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は2日、女子シングルス3回戦が行われ、第2シードのA・サバレンカが世界ランク82位のK・ラヒモワを6-2, 6-2のストレートで破り、大会初のベスト16進出を果たした。試合後、2回戦後の会見で政治的な質問が多く飛んだことから今回は異例となる大会側が選んだ数名の記者だけで行われた。

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1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)でシングルス自身初となる四大大会制覇を成し遂げた世界ランク2位のサバレンカ。今大会は1回戦で同39位のM・コスチュク(ウクライナ)、2回戦で同214位のⅠ・シマノビッチを下し3回戦進出を決めた。

この日、サバレンカは27本のウイナーを決めるなどファーストサービスが入ったときに81パーセントの高い確率でポイントを獲得。1度もブレークを許さず、リターンゲームでは4度のブレークに成功し、1時間7分で勝利した。

この試合後の会見は全仏オープンに選ばれた数人の記者によって行われた。2回戦後の会見で記者からの質問を発端に大会関係者が仲裁に入るなど一時緊迫した場面が訪れたことが理由となる。

>>2回戦後の会見でのやり取り<<

会見冒頭でサバレンカは先日の会見について言及し次のように明かした。

「試合後、いつものようにメディアと話をした。彼らはまだ、私のテニスについてではなく、政治に関する質問を期待していることは知っている。何カ月も前から、私は大会でこうした質問に答え、自分の気持ちや考えをはっきりと伝えてきた。こうした質問が気になることはない。自分のテニスや試合とは関係のないことでも、メディアに答えなければならないことは分かっているけど、水曜日の記者会見では安全が感じられなかった」

「試合後の記者会見は、安心して応じられるようにしなければならない。私自身の精神的な健康と幸福のために今日はこの状況から身を引くことにしたし、大会側もこの決断を支持してくれた。この数日間は決して楽なものではなかったが、今はこのパリで良いプレーを続けることに集中している」

その後、試合内容について触れたサバレンカは「これまでの試合よりもずっといいプレーができたと思うし、その点ではとても満足しているわ。簡単な試合じゃなかった。彼女(ラヒモワ)はよく動き、多くのボールに対応してきた。全ポイントでベストを尽くせたので今日の勝利にはとても満足しているわ」と語った。

勝利したサバレンカは4回戦で世界ランク30位のS・スティーブンス(アメリカ)と対戦する。スティーブンスは3回戦で同58位のY・プチンセワ(カザフスタン)を6-3, 3-6, 6-2のフルセットで下しての勝ち上がり。

同日には第9シードのD・カサトキナ、第28シードのE・メルテンス(ベルギー)、世界ランク333位のA・パブリュチェンコワらが16強に駒を進めている。

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(2023年6月3日5時10分)
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