テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は29日、女子シングルス1回戦が行われ、元世界ランク3位の
E・スイトリナ(ウクライナ)が第26シードの
M・トレヴィサン(イタリア)を6-2, 6-2のストレートで破り、母親として自身四大大会初勝利をあげるとともに、2年ぶり10度目の初戦突破を果たした。試合後の会見では今大会話題に上っているウクライナ選手とロシア・ベラルーシ選手の握手拒否問題に関する質問に「くだらないことが起きている」と語った。
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G・モンフィス(フランス)との間に第一子を出産していたスイトリナは、同年1月に全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)以来 約1年4ヵ月ぶりの四大大会出場を飾った。
前週のストラスブール国際(フランス/ストラスブール、レッドクレー、WTA250)では産休からの復帰後約2ヵ月でタイトルを獲得し、勢いに乗った状態でパリへ臨んだスイトリナ。初戦となったこの日もストラスブールでの疲れを感じさせることなく、ファーストサービスが入ったときに74パーセントの確率でポイントを獲得しトレヴィサンに1度もブレークチャンスを与えないプレーを披露。自身は4度のブレークに成功し、1時間10分で完勝した。
試合後に記者会見に臨んだスイトリナは「勝利に興奮しているわ。ストラスブールで優勝したことで、グランドスラムに向けてこれ以上ないほど準備ができた。とても堅実なプレーで、自信に満ちた良い勝ち方をできたと思う」と振り返った。
また、会見では前日の女子シングルス1回戦での
M・コスチュク(ウクライナ)vs
A・サバレンカの一戦に関する質問が飛んだ。この試合ではコイントス時の写真撮影や、試合終了後の握手などもなく終わり、握手を拒否するかたちとなったコスチュクには会場からブーイングも起きた。
スイトリナはこのことについて「私が感じたのは、まず私はこの件についてあまり知らないけど、もっといい言い方をすれば、多くのくだらないことが起きている状況にある。多くの人々、ウクライナの人々が必要としているという、何が起こっているのかの要点に集中しなければならないの。ウクライナの人々が助けを必要としている、サポートを必要としている。私はそのようなことに焦点を当てている。空虚な言葉、空虚なもの、それは状況を改善するものではなく、何の役にも立たない。何の役にも立たないわ。だから今、私は呼びかけるし、そして皆さん(メディア)もウクライナ人を助けることに集中するよう呼びかけてほしい」と話した。
「ウクライナ人を助けることに集中すること。それがこの大会の最大の目的。子どもたちを助けること、夫を失った女性たちを助けること、それがこの活動の主旨なの。ウクライナのために戦っている。今、人々はかつてないほど助けを必要としている。子どもたちは、両親を失い、体の一部を失っている。私たちができることはたくさんある。できることはたくさんある。数ドルの寄付でもいい。数ドルを寄付すれば、命を救うことができるかもしれない。あるいは、自分の時間を寄付して人を助けるために時間を使う。私たちは、今、そのようなことを見逃しているわ」
「何もないところで、話して、話して、話している。ここには何もない。完全に空っぽの言葉。こんなの何の役にも立たないわ」
スイトリナは2回戦で予選から出場している世界ランク204位の
S・ハンター(オーストラリア)と対戦する。ハンターは1回戦で同94位の
N・パリサス ディアス(スペイン)を逆転で下しての勝ち上がり。
同日には第5シードの
C・ガルシア(フランス)らが初戦を突破している。
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