壮絶ラリー 両選手が振り返る

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ヤニック・シナーとカルロス・アルカラス
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男子テニスのマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)は31日、シングルス準決勝が行われ、第10シードのJ・シナー(イタリア)が第1シードのC・アルカラス(スペイン)を6-7 (4-7), 6-4, 6-2の逆転で破り、2021年以来2年ぶり2度目の決勝進出を果たした。この試合の第1セットでは今年の「ポイント・オブ・ザ・イヤー」の候補となるようなラリーが繰り広げられ、男子プロテニス協会のATPはこの一連のプレーに関しての両選手のコメントを掲載している。

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この日、開始早々から激しいストローク戦になると、シナーが1度のブレークに成功しゲームカウント4-2とリードする。そして直後の第7ゲームの2ポイント目、25回の壮絶なラリーが行われると最終的にはシナーのパッシングショットが決まった。このプレーにハードロック・スタジアムに集まったファンからは大きな歓声が上がった。

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試合後、このプレーを振り返ったアルカラスは「信じられないようなポイントだった。あのポイントを失ったとき、最初に頭に浮かんだのは『彼は無敵だ』という感じだった」と語った。

「僕たちは素晴らしい試合をした。お互いに素晴らしいレベルだったと思う。よく覚えているのは、あのゲームで彼のサーブをブレークしたことだね。でも、ヤニックと対戦するときは、いつもこのような素晴らしいポイントを決めてくるよ」

一方のシナーは「長いポイントでもあった。確かにフィジカルなポイントだった。ドロップショットで始まり、その後、打ち合いになった。僕がバックハンドでダウン・ザ・ラインを狙ったとき、彼の体勢はほとんど横になっていたけど立て直すのが早かった。そしてネット際のボール、まず、僕はロブを打とうと思ったけどボールが低すぎた。だからクロスにしたんだけど、これは正しい選択だったね。それにしても体力勝負のポイントだったね。でも、あのプレーの後、僕はそのゲームをブレークされてしまった」と述べている。

その後、タイブレークの末に第1セットを落としたシナーだったが、続く第2セットでは第1ゲームでブレークに成功。第4ゲームでブレークバックを許したものの、第9ゲームで2度目のブレークを奪い、セットカウント1-1に追いつく。迎えたファイナルセット、シナーが第2セット同様に第1ゲームでブレークに成功。右足を痛めたアルカラスの反撃を凌ぐと第7ゲームで2度目のブレークを奪い、3時間1分の激闘を制した。

勝利したシナーは決勝で第4シードのD・メドベージェフと対戦する。メドベージェフは準決勝で第14シードのK・ハチャノフを7-6 (7-5), 3-6, 6-3のフルセットで下しての勝ち上がり。

一方、敗れたアルカラスはマイアミ・オープン2連覇とはならず、3日付のATP世界ランキングで1位から陥落することが決定。N・ジョコビッチ(セルビア)がNO.1に返り咲くこととなる。




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(2023年4月1日18時13分)
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