男子テニスのポズナン・オープン(ポーランド/ポズナン、レッドクレー、ATPチャレンジャー)は日本時間16日、世界ランク277位のS・ナガル(インド)と同334位のP・ブルンツリーク(チェコ)のシングルス1回戦が行われたが、第2セット終盤にナガルが棄権を表明したため、思わぬ形でブルンツリークが初戦突破を果たした。また、この試合では判定を巡るトラブルが発生しており、ナガルは自身のSNSで主審の対応に疑問を呈した。
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問題となったのは第2セット終盤、ナガルから4−6、4−5となった場面。ブルンツリークが放ったボレーはシングルスライン付近にバウンドし、これを返球したナガルのショットがアウトとなった。
しかしナガルは、相手のボレーがラインを割っていたとして判定に異議を唱えた。ナガルはすぐにチャレンジの意思を示したものの、主審はボールマークの確認を行わず、そのままポイントが認められた。
その後もナガルは主審に抗議を続けたが判定は覆らず。試合は続行されたものの、ナガルはこのゲーム途中で棄権を表明し、初戦敗退となった。
なお、現在のツアーでは多くの大会でエレクトロニック・ライン・コール(電子線審)が導入されているが、今大会はラインズマンと主審による判定で試合が行われていた。
試合後にナガルは自身のSNSを更新し、問題となった場面の映像とともに、コート上に残されたボールマークの写真を投稿。写真にはボールがラインの外側に落ちたとみられる跡が写っており、ナガルは判定への不満を長文でつづった。
ナガルは「写真を見れば分かるように、その試合にはラインズマンと主審がいた。しかし、その判定はどちらからもコールされなかった。だから僕はすぐに手を挙げたが、主審はそれに気付かなかったと言っている。見逃してしまうこと自体は人間なので起こり得ることだと思う。しかし、その後も主審はコートに降りてボールマークを確認することさえ拒否した」と主張。
さらに「ATPのルールでは、ボールがバウンドした後に1球打つことは認められている。そのボールがどこへ飛ぼうと、プレーに影響を与えていなければ判定に対してチャレンジすることができる。僕はまさにその通りに、手を挙げてチャレンジの意思を示した」と説明した。
また、「選手は故意かどうかに関係なく、ミスを犯せばペナルティを科される。ミスは起こり得るし、僕たちは人間だからそれは理解している。しかし、なぜ選手がミスをしたときには罰金を科されるのに、主審には何の処分もないのだろうか」と疑問を呈した。
さらに、「選手は賞金を得るために勝たなければならず、大きなプレッシャーの中で戦っている。一方で主審は勝敗に関係なく報酬を受け取ることができる。なぜ主審には責任が伴わないのだろうか」と不満をあらわにした。
続けて「今日の僕は本当に無力感を覚え、ひどく傷ついた。自分自身を守ることすらできなかったからだ。その場面の後も気持ちを切り替えることができず、精神的に非常につらかった」と心境を吐露。
そして「僕はたった1ポイントの間に3度も誤った判定を受けた。コールが行われず、主審はコートに降りて確認することを拒否し、さらに僕がチャレンジの意思を示したことにも気付かなかった。ATPとITFには、選手自身が身を守れるようなルール変更を検討してほしい。2026年の今、テクノロジーを活用できるにもかかわらず、試合の行方が主審の判断だけに左右されるべきではないと僕は考えている」と訴えた。
最後にナガルは「ファンや応援してくれている皆さんの期待に応えられなかったのであれば申し訳ない。ありがとう。また会いましょう」と締めくくった。
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