tennis365.netは20日、ジュニア時代から日本のエースとして国内外で活躍し、2018年にプロ転向を果たした上杉海斗と、タレント・俳優活動の傍らテニス普及活動やジュニア選手の育成を行っているメイ・イズモトによるジュニアクリニックをミズノスポーツプラザ舞洲(大阪府大阪市此花区)で開催した。
クリニックは小学校4年生~中学校3年生を対象として3部構成で行われ、第1部と第2部はオープン参加により各16名が参加。第3部は、1月のトライアウトで選出されたメンバーが参加する「tennis365.net×メイ・イズモト ジュニア育成共同プロジェクト supported by MIZUNO」の月例練習会として行われた。
独自のジュニア育成理論をもち、現在ボランティアでジュニア育成を行うメイとゲスト講師が「もっと試合に勝ちたい」と、テニスに真剣なジュニアに向けた試合で勝つために必要なことや、今より上のレベルで戦うために求められることをクリニックを通じて実践しながら伝える本企画。
メイ・イズモト
今回は講師としてメイの母校でもある清風高校出身で、慶應義塾大学を経て今年プロデビューをした上杉海斗が登場。
上杉海斗
上杉は昨年の第92回 三菱全日本テニス選手権大会(東京/有明コロシアム、ハード)で、シングルス4強、混合ダブルスで優勝。
今年のプロ転向後は、ツアー下部大会のITFフューチャーズでダブルス2勝、8月に行われた第18回アジア競技大会(インドネシア/パレンバン、ハード)では男子ダブルスと混合ダブルスで銅メダルを獲得している。
オープン参加による第1部・第2部はストロークを中心に行い、後半でサービスを行った。
上杉はジュニア全員とラリーを行い、また上杉のサービスを全員が受けられる等、参加者は現役トッププロのボールを体感した。
試合中に深いストロークを安定して打つためのポイントとして、上杉はジュニアに2つアドバイスを送った。
「相手コートの深い場所を狙おうとせずに、ネット上に目標をおいてそこを通すこと。低い弾道で深く打とうとするとネットやオーバーするリスクが高くなるので、ネットより1メートル上を狙うなど、少し高い場所を通すようにすれば自然と弾道が少し高くなり、安定する」
2つ目に、「相手のボールが低かろうが高かろうが、常に自分が得意とするポジションでボールを捉えることが大事。球出しの時に打ちやすい形で打っているように、相手のボールが低ければ膝をしっかり曲げる、高くても上体を安定させていつものスイングをすれば、安定する」と語った。
また第1部、第2部のクリニック終了後には景品として、上杉海斗・メイイズモトの直筆サイン入りのミズノのTシャツと森永製菓のプロテイン&シェイカーをかけたジャンケン大会が行われたほか、参加者全員にゴーセンのグリップテープが手渡され、1人1人記念撮影が行われた。
白熱するジャンケン大会
参加者全員と記念撮影
第3部のジュニア育成共同プロジェクト月例練習会では、ストローク、サービスのほかに上杉が得意とするボレーのメニューを行ったほか、上杉とメイがボレーに入った2対1や、上杉と1対1でシングルスコートでラリーを行う等、1部・2部で行ったメニューに加えて、より技術的な解説と実戦的な練習が行われた。
全国大会への出場および全国大会で勝ち上がることを目指す選抜メンバーに対して上杉は総括として、「こういった練習ができる環境はすごく良いと思うから大事にしてほしい。自分は高校3年生の時にようやく全国で勝つことができる選手になれた。今(小学生・中学生)の勝ち負けはもちろん大事だし勝ちを追って欲しいが、負けても落ち込まずに指導者のアドバイスを聞き入れて練習に励んで下さい」とジュニアにエールを送った。
上杉は直近で27日より本戦が開幕する三菱 全日本テニス選手権93rdに出場する予定。
今回は有明テニスの森が改修工事中のため、上杉の地元でもある大坂・ITC靭テニスセンターで行われる(予選会場はブルボンビーンズドーム)。
また11月下旬に今回と同様にプロを招いた選抜メンバー月例練習会と同日に、オープン参加型のジュニアクリニックを開催する予定で、10月末頃にtennis365.netで募集を開始する。
・第4回ジュニア練習会を開催
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