テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は7日に女子シングルス3回戦が行われ、世界ランク60位の
L・ツレンコ(ウクライナ)が同57位の
A・ボグダン(ルーマニア)を4-6, 6-3, 7-6 (20-18)の逆転で下しベスト16進出を果たした。この試合のファイナルセットのタイブレークは、四大大会の女子シングルスで史上最長記録となった。
>>【動画】四大大会史上最長タイブレーク決着の瞬間<<34歳のツレンコは今大会、1回戦で世界ランク93位の
C・リウ(アメリカ)、2回戦で同32位の
K・シニアコバ(チェコ)を破り3回戦に進んだ。
迎えた3回戦、第1セットを奪われたツレンコは第2セットで3度のブレークを果たすなどし1セットオールに追いつく。
ファイナルセット、第12ゲームでツレンコはマッチポイントを逃すと試合は10ポイントマッチのタイブレークにもつれ込む。両者譲らずカウントは9-9となり2ポイント差がつくまで試合が続くことに。ここから一進一退の攻防が続くと、19-18で迎えたツレンコの7度目のマッチポイントで26回にわたるラリーの末、最後はボグダンのドロップショットがアウトとなり、ツレンコの勝利が決まった。ファイナルセットは実に109分に及び、試合時間は3時間40分だった。
勝利の瞬間ツレンコはコートに倒れこみしばらく立ち上がることが出来ず、ボグダンもネットに寄りかかりしばらく動けずにいた。最後は両者立ち上がり、健闘を称え合うように熱い抱擁を交わした。
試合後に国際テニス連盟(ITF)は今回の合計38ポイントに及ぶタイブレークが、2015年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)1回戦の
D・アレルトバ(チェコ)対
J・コンタ(イギリス)の第1セットで記録された合計36ポイントのタイブレークを更新し、四大大会女子シングルスで史上最長のものとなったと発表した。
また、男子シングルスを含めても、2007年全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)1回戦の
JW・ツォンガ(フランス)対
A・ロディック(アメリカ)で記録された合計38ポイントのタイブレークに並び、四大大会シングルスで史上最長タイの記録となった。
勝利したツレンコは4回戦で第4シードの
J・ペグラ(アメリカ)と対戦する。ペグラは3回戦で世界ランク43位の
E・コッチャレット(イタリア)をストレートで下しての勝ち上がり。
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