テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は6月30日にシングルスのドローを発表。世界ランク27位の
西岡良仁はドロー抽選前に同22位の
J・シュトルフ(ドイツ)が欠場を表明したことで当初の第25シードから第24シードに繰り上がり、ドローに入った。この第25シードと第24シードには大きな違いがある。
>>ジョコビッチ、西岡、ダニエルらウィンブルドン組合せ<<四大大会シングルスのシードは全部で32用意されている。シードに入ることによるメリットは、1回戦と2回戦で自分よりも上のランキングの選手と確実に対戦することがない点だ。
得られるポイントと賞金の大きいグランドスラムではどの選手も1つでも多く勝利を積み重ねたいと思っているため、大会序盤でいきなり上位選手との対戦を避けられるメリットは大きい。
さらに第17シード~第24シードと第25シード~第32シードでも違いがあり、第17シード~第24シードの選手はシード選手が順当に勝ち上がった場合、3回戦で第9シード~第16シードの選手と対戦するのに対し、第25シード~第32シードの選手は3回戦で上位8シードと対戦することになる。
上位シードの中でも優勝候補と呼ばれる選手が多い上位8シードとできるだけ対戦せずに1つでも多く勝ち上がる可能性を高めたい選手たちにとって、四大大会のシードに入るという目標の次は、第24シードに入ることが1つの指標となる。
そのため、今大会で西岡が第25シードから第24シードに繰り上がったことには大きな意味がある。今回は過去本戦で1勝しか挙げられていない芝コートのウィンブルドンのため、このシードを西岡がどこまで活かせるかは未知数だが、得意のハードコートで行われる8月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)、さらには今年16強入りを果たした来年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)に向けて、この24シード以内にとどまり続けることが出来るかが大きな鍵となる。
その西岡は1回戦で世界ランク84位の
D・ガラン(コロンビア)と対戦する。
今大会の男子シングルスには西岡の他に
ダニエル太郎、
綿貫陽介、
島袋将、
望月慎太郎が出場。女子シングルスには
日比野菜緒が日本勢として出場する。
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