テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は11日、男子シングルス決勝で幕を閉じ、今年は第3シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第4シードの
C・ルード(ノルウェー)を7-6 (7-1), 6-3, 7-5のストレートで破り、大会2年ぶり3度目の優勝を果たすとともに、
R・ナダル(スペイン)の記録を抜く四大大会の男子シングルスで歴代最多23勝目をあげる偉業を成し遂げた。ジョコビッチのコーチを務める元世界ランク2位の
G・イバニセビッチ(クロアチア)氏は試合後の会見で「グランドスラムは、他の大会とは違うスポーツだ」と語った。
>>錦織 復帰戦1ポイント速報<<>>錦織復帰戦 カリビアンOP組合せ<<36歳のジョコビッチは全仏オープンで2016年と2021年に優勝。今年は準決勝で第1シードの
C・アルカラス(スペイン)、そして決勝でルードを下してタイトルを獲得した。
2019年7月からジョコビッチを指導してきたイバニセビッチ氏は決勝後の会見で教え子を手放しで称賛した。
「この大会に臨むにあたって、彼は信じられないような自信とフォームで臨んだわけではなかった。でも、僕は心配しなかった。モンテカルロやローマは正直どうでもいい。唯一数えるのはこの大会だけだ。彼は頭の中に、グランドスラムが来たときに切り替えることができるソフトを持っている。グランドスラムは、他のトーナメントとは違うスポーツだ」
「他の大会と比べたらね。彼はそのソフトを切り替えるんだ。ここに到着した日、彼はより良くなっていて、よりやる気になっていた。モチベーションが高く、ハングリー精神も旺盛だった。毎日、彼はどんどんいいプレーをするようになった。アルカラス戦では、1時間半の間に信じられないようなスマートなテニスをした。そして今日、彼はモンテカルロから練習を始めたことをやり遂げたんだ」
そしてイバニセビッチ氏は23度の四大大会制覇を成し遂げたジョコビッチのモチベーション、そして記録について語った。
「彼にとっての目標が何なのかはわからない。彼に聞いてみてほしい。この記録は信じられないことだ。昨年のオーストラリアは(ジョコビッチは全豪オープン開幕前日に国外退去になった)僕が言うところの『クソ』があった。そして徐々にどうしたらいいかわからなくなったんだ。でも今、彼は23個のグランドスラムを持っている。そして、まだ終わりはない」
「ラファ(ナダル)がここにいないのは本当に残念だけど、僕が彼(ジョコビッチ)の仲間になるずっと前から言っていたことがある。彼とラファ、ふたりは必ずうまくいくと言っていた。ラファだって22を超えるだろうね。期待しているよ。そしてノヴァーク(ジョコビッチ)は、年間グランドスラムを制覇できる唯一の選手だ。まだ長い道のりだけど。でも、それが目標なんだ」
ジョコビッチは今年1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で
S・チチパス(ギリシャ)を、全仏オープンではルードを下し優勝。7月のウインブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)、8月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)を制することができれば1シーズンですべての四大大会で優勝する「年間グランドスラム」を達成する。
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