4月12日に17歳以下の女子を対象とした、ジュニア育成プロジェクト「リポビタン Presents
伊達公子×YONEX PROJECT~Go for the GRAND SLAM~」2期生の第8回キャンプと卒業セレモニーが行われた。
書類選考とオーディションで選ばれた8選手が、伊達公子、
浅越しのぶ、
石井弥起、川田真琴氏(R-body project)の指導の下、2年間計8回のキャンプを行い、ITFジュニア大会に出場して実戦経験を積み、グランドスラムジュニア出場を目指す本プロジェクト。
昨年4月に行われた沖縄でのキャンプには、
錦織圭がサプライズで登場し、ジュニアの選手らとラリーを交わした。
この日は最後のキャンプとなる第8回のキャンプと卒業セレモニーが行われた。卒業セレモニーでは選手を代表して添田栞菜が2年間の感謝の想いを語った。
「2年間、世界のトップを経験されてきたコーチ陣の皆様から貴重なアドバイスを頂けたり、全国のトップであるプロジェクトメンバーからたくさんの刺激をうけました」
「私はこの2年間、海外に行ったりたくさん初めての経験をしてきました。そこでは大変だったことの方が多かったんですけど、悔しいことや大変なことからも多くのことを学び、経験し、自分自身の成長につなげることができました」
「このプロジェクトをサポートして頂いて本当にありがとうございました。まだまだ経験や実績もありませんが、目標は明確に決まっているので、これからの毎日を大切に努力を重ね、目標を達成できるように頑張りますので、引き続き、応援してくださると嬉しいです。2年間ありがとうございました」
添田栞菜[画像提供: tennis365.net]
そして、このプロジェクトに取り組んだ伊達はこの2年間を振り返り、「この2年間で色々なことがあったなと改めて感じました。みんながオーディションを受けに来てくれて、ジュニアを選んで、キャンプを8回行いましたが、最初は子供っぽいところもあったのが、背も、心も、テニスもみんなそれぞれの成長が見られた2年間だったかなと思います」と述べた。
また2期生のなかで、昨年のグランドスラムジュニア4大会全てで本戦に出場し、ウィンブルドン・ジュニア(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で16強に進出し、今年1月の全豪オープン・ジュニア(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)ではシングルスで16強、ダブルスでは
齋藤咲良とのペアで準優勝を飾った
木下晴結については、以下のように語った。
「私たちがこのプロジェクトで掲げている、グランドスラムジュニアに出場するという目標を達成してくれて、ダブルスでは準優勝までいくことができました」
「一つどころか二つ三つとステージを上げて戦えるレベルにきているなかで、そこにきたからこそ、彼女が確立するために必要なことが見えてきているかなと思います。今日で卒業ですけれど、木下さんだけに限らず、このプロジェクトに関わった子たちはずっと気になるし、ファミリーとして、しっかりとサポートはしていきたいと思っています」
ジュニアが今後世界で活躍するために必要なこととしては、「彼女たちが必要なことは、『夢は夢で終わらせない』ということかなと思います」と述べた。
「夢を夢だけで語るのではなくて、実際に言葉に伴って自分の行動だったり、やるべきこと、方向性をしっかりもって取り組めるかということが大事だと思います」
「そのために私たち(大人)に必要なのは、絶対に楽して世界のトップには行けないので、そこに行くための、ある程度の道筋を作ってあげることが大事だと思います」
「私個人としては環境を整備することだったり、情報を発信することだったり、大会をつくるとか、道筋のパーツになることはやり続けていかないといけないと思います」
最後に今後について、「彼女たちの成長と共に、私も成長させてくれた2年間でした。これで3期生にエネルギーを蓄えることもできたし、2年間でやりきれなかったことをさらに次に足して、3期生に備えたいと思います」と語った。
(左から)伊達公子と浅越しのぶ[画像提供: tennis365.net]
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