男子プロテニス協会のATP公式サイトは22日、今シーズンで現役を引退した選手を掲載。tennis365.netは来シーズン開始まで、今季引退を表明した選手を特集する。4人目は今年10月13日をもって一線を退いた元世界ランク18位の
A・セッピ(イタリア)をピックアップ。
>>【2022引退選手③】元世界3位デル=ポトロ<<20年間にわたるプロ生活に終止符を打ち、10月のオルティゼーイ・チャレンジャー(イタリア/オルティゼーイ、室内ハード、ATPチャレンジャー)が現役最後の大会となった38歳のセッピ。ツアーでは
R・フェデラー(スイス)、
R・ナダル(スペイン)、
S・ワウリンカ(スイス)、
D・メドベージェフらを下しており、2013年には自己最高の18位を記録。15年連続でトップ100に入るなど安定した成績を残し、シングルスとダブルスを合わせ4つのツアータイトルを保持している。
セッピがツアー初制覇を成し遂げたのは2011年のイーストボーンで行われた大会(イギリス/イーストボーン、芝、ATP250)。決勝では、準決勝で
錦織圭を下した
J・ティプサレビッチ(セルビア)と対戦するとファイナルセット途中で棄権を表明したため、優勝を飾った。
翌年の2012年には5月のベオグラード・オープン(セルビア/ベオグラード、レッドクレー、ATP250)でキャリア2勝目。同年10月のモスクワで行われた大会(ロシア/モスクワ、ハード、ATP250)で3度目のツアー優勝を成し遂げた。
また、キャリア最後のタイトルはダブルスであり、2016年2月のドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ドバイ、ハード、ATP500)で優勝。セッピは
S・ボレッリ(イタリア)とペアを組み、決勝では
F・ロペス(スペイン)/
M・ロペス(スペイン)組を6-2, 3-6, [14-12]のフルセットで下している。
そのほか、ロペスの79、
F・ベルダスコ(スペイン)の67に次いで史上3番目となる66回連続の四大大会出場記録を有しており、2005年のウインブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)から今年1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)まで途切れることなく本戦に出場してきた。
ATP公式サイトにはセッピが引退する際のコメントが掲載されている。
「遅かれ早かれ、誰にでも終わりは来るし、38歳という年齢でそれを恥じることはないと思う。こんなに長い間プレーできるなんて、本当に恵まれている」
「トップ100入りしたとき、確かその年は70位くらいに終わったと思うけど、あと何年かトップ100に残れたらいいなと思っていた。今振り返ってみると、15年連続でトップ100に入れたというのはキャリアの最初のころには考えられなかったことで、それが最も誇りに思う部分かもしれない」
「もちろん、あと2、3回は優勝できたかもしれないし、ベストランキングももう少し上だったかもしれない。でも、このレベルで何年もプレーしてきたという実績は僕にとって最も特別なものだと思う」
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