男子テニスのエキシビションマッチ ディルイーヤ・テニス・カップ（サウジアラビア/ディルイーヤ、ハード）は９日、シングルス準決勝が行われ、第２シードのＤ・メドベージェフが世界ランク１４９位のＳ・ワウリンカ（スイス）を6-4, 6-4のストレートで破り、決勝進出を果たした。試合後には「いつも勝つことだけを考えている」とコメントを残している。

同大会は２０１９年にサウジアラビアで初めて行われた男子プロテニスのエキシビションマッチで１２選手が出場し、優勝者は１００万ドル（約１億３９００万円）を獲得する。

初日の８日にシングルス１回戦と準々決勝、９日にシングルス準決勝とシングルス敗退者によるダブルス準決勝、１０日に単複の決勝が行われる日程で、試合形式は１回戦が１０ポイントタイブレークの３セットマッチ、準々決勝からはファイナルセットのみ１０ポイントのマッチタイブレークで行われる。

メドベージェフはこの試合、ファーストサービスが入ったときに７３パーセントの確率でポイントを獲得。第２セットで１度ブレークを許したものの、２度のブレークに成功し１時間２１分で勝利した。

大会公式サイトにはメドベージェフのコメントが掲載されている。

「コートに立つときはいつも勝つことだけを考えている。そして、明日もそうするつもりだよ。明日は、良いテニスを見せたいね」

決勝では第４シードのＴ・フリッツ（アメリカ）と対戦する。フリッツは準決勝でフリッツは準決勝で世界ランク１４位のＣ・ノリー（イギリス）をフルセットで下しての勝ち上がり。

対戦相手のフリッツはノリーを下したあと、翌日に組まれた決勝について「ダニール（メドベージェフ）との対戦は本当にタフなんだ。ここに来てからずっとやっていることをするだけだよ。今夜はぐっすり眠ろう。明日は昼寝でもして、まだ少し時差ボケが残っているからね。そして、この２日間と同じように、いいプレーができるようにしたい」とコメントしている。

両者はツアーで１度対戦しておりメドベージェフの１勝。唯一の顔合わせは今年８月のW&Sオープン（アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000）準々決勝で、メドベージェフがストレート勝ちをおさめた。

また、同日行われたダブルスではＭ・ベレッティーニ（イタリア）/ Ａ・ルブレフvsＤ・ティーム（オーストリア）/ Ａ・ズベレフ（ドイツ）、Ｎ・キリオス（オーストラリア）/ Ｓ・チチパス（ギリシャ）vsＤ・ストリッカー（スイス）/ Ｈ・フルカチュ（ポーランド）の対戦が実現。ベレッティーニ/ルブレフ組、ストリッカー/フルカチュ組がそれぞれ勝利し、１０日の決勝に駒を進めた。

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