テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は大会8日目の3日、女子シングルス4回戦が行われ、第20シードの
大坂なおみが第26シードの
A・サバレンカ(ベラルーシ)を6-3, 2-6, 6-4のフルセットで破り、四大大会初のベスト8進出を果たした。
>>錦織vsチリッチ 1ポイント速報<<>>錦織ら全米OP対戦表<<>>大坂ら全米OP対戦表<<「彼女(サバレンカ)はハードヒットしてくると知っていた。きっと自分のセカンドサービスを攻撃してくるだろうとも思っていた。流れを乗り切ろうと努めていただけ。もしチャンスが訪れたら、何かをしようと努力していた。それ以外は、できるだけ安定したプレーを心がけていた」
この日、大坂はファイナルセットの第10ゲームで0-40と3本のマッチポイントを握ったが、このチャンスを逃してしまう。しかし、大坂は心が折れそうなこの状況でも諦めず再び自身を鼓舞し、2時間1分で激闘に終止符を打った。
勝利を決めた直後は涙を流し、四大大会4回戦の壁を超えた喜びをかみしめた。
試合後の会見では、今年7月のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で8強入りの活躍を見せた
錦織圭から刺激を受けていたことを明かした。
「圭のウィンブルドンでのいいプレーから、とても刺激をもらった。いつも思っていたけど、もし彼(錦織)の成績に追いついていけたら、それは本当に素晴らしいことになるはずと。今日はそんなことができて、とてもうれしい」
これまで大坂は勝利目前で苦杯を喫すなど、何度も悔しい思いをしてきたが、サバレンカとの戦いでそれは報われた。
「グランドスラムでプレーするたびに3回戦から上へ勝ち上がれるかと問われる。そして、(今年の)全豪オープンで4回戦へいった。ここでプレーするのを夢見ていた。ベスト8とか、それ以上へいくのを夢見ていた。だから、それが達成できてうれしかった」
四大大会初の4強入りをかけて、準々決勝では世界ランク36位の
L・ツレンコ(ウクライナ)と対戦する。
また、同日の男子シングルス4回戦で錦織が世界ランク34位の
P・コールシュライバー(ドイツ)をストレートで下し、2年ぶり3度目のベスト8進出を決めた。
四大大会で日本勢の男女が同時に8強入りするのは、1995年のウィンブルドンでベスト8へ進出した
松岡修造と
伊達公子以来23年ぶりの快挙となった。
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