男子テニスで世界ランク40位の
杉田祐一は3日、tennis365.netの独占インタビューに応じた。今シーズンの振り返りや、2018年の目標などを語ってくれた。
>>杉田祐一に独占インタビュー<<現在29歳の杉田は2017年に、日本男子史上3人目のツアー優勝、世界ランキングで
松岡修造を抜いて
錦織圭に次ぐ日本男子史上2人目の30位台を記録、デビスカップ・プレーオフでシングルス2勝をあげてエースとしての大役を果たすなど、大活躍だった。
【フェデラーからの祝福は嬉しい】「日本のテニス界を盛り上げたい」という思いで2017年を戦い続けた杉田は「心技体のバランスが良かった年でした。アンタルヤの決勝は、かなり印象に残っています。ロジャー・フェデラー選手との試合も印象深いです」と振り返った。
アンタルヤ・オープン(トルコ/アンタルヤ、芝、ATP250)でツアー初優勝を飾り、翌週のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)の会場で四大大会歴代最多優勝数を誇る
R・フェデラー(スイス)から祝福を受けた杉田は「優勝して声をかけてもらえたのは嬉しいことです」と、その時の心境を述べた。
【「自分が難しい立場になるのは理解しています」】今シーズンに躍進した杉田だが「(10月の)楽天オープンではプレッシャーの中で戦っていました」と重圧を感じながらプレーしていたことを打ち明けた。
今後については「トップのグループとして戦っていけるように環境を作って、自信をつけていかなければいけないです。これからが勝負になってくる。ランキングを上げるのは難しいと思います。対戦する相手も(自分を)研究してきますし、自分が難しい立場になるのは理解しています。さらに結果を残したいシーズンです」と気を引き締めていた。
また、背中にできた腫瘍の摘出手術を受けた杉田は「けがの不安は今のところないですが、これから練習を重ねていって影響がどのくらい出てくるかを調べながらやっていきます」と現在の状況を明かした。
今後は12月30日からのエキシビション国別対抗戦 ホップマンカップ(オーストラリア/パース、ハード)、ASBクラシック(ニュージーランド/オークランド、ハード、ATP250)、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)への出場を予定している。
【「錦織に近づきたい」】最後に、2018年の目標を聞くと「マスターズで優勝したいです」と答えた杉田は、錦織、
西岡良仁、
ダニエル太郎ら日本勢の活躍が気になると話した。
「日本人選手は気になりますし、切磋琢磨していきたいというのはあります。圭、西岡、ダニエルら多くの選手は良きライバルでもあります」
「特に、圭に関しては近づきつつあるので、彼(錦織)に近づきたいです」
【杉田祐一 2017年の活躍】■4月
・バルセロナOP ATP500初のベスト8進出
■6月
・ゲリー ウェバーOP フェデラーと対戦
■7月
・アンタルヤOP 日本男子史上3人目のツアー優勝
・ウィンブルドン 四大大会初勝利
■8月
・W&Sオープン マスターズ初のベスト16進出
・全米OP 大会初勝利
■9月
・デ杯WG入れ替え戦 シングルス2勝
・成都OP ベスト4進出
■10月
・楽天ジャパンOP ベスト8進出
・世界ランキング自己最高の36位、松岡修造を抜いて錦織圭に次ぐ日本男子史上2人目の30位台
■関連ニュース■
・錦織 杉田を評価「30・20位」・杉田祐一 術後の経過を報告・杉田 驚愕プレーに脱帽で苦笑い