テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は8日、男子シングルス準決勝が行われ、第12シードの
P・カレノ=ブスタ(スペイン)を逆転で破って四大大会初の決勝進出を果たした第28シードの
K・アンダーソン(南アフリカ)が、試合後の会見で「心の奥底でいつかはチャンスが訪れると思っていた。目の前の試合だけに集中していた。すると、こうして決勝の舞台に立てていた。最高の気分」とコメントした。
>>ナダルvsアンダーソン 1ポイント速報<<>>全米OP対戦表<<現在31歳のアンダーソンは近年怪我に苦しみ、今年は1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)を欠場し、2月のメンフィス・オープン(アメリカ/メンフィス、ハード、ATP250)からシーズンをスタートさせていた。
「去年は特に難しかった。怪我から復帰したと思ったらまた怪我をしたり。とてもストレスがたまった。シーズンの終わりへ向けては臀部に怪我を負ってしまい、それが一番酷かったかも知れない。だから、今年の初めはオーストラリアではプレーできなかった」
「シーズンを始めると素晴らしい感触でボールが打てていたが、その成果が試合でなかなか表れなかった。クレーコート・シーズンで徐々に勝てるようになり、良い方向へ向かっていると感じられた。この大会へも、あまり先を考えずに1試合1試合しっかり戦っていた」
シーズン序盤は早期敗退が相次ぐも徐々に調子を上げていき、今大会前哨戦のシティ・オープン(アメリカ/ワシントンDC、ハード、ATP500)では
D・ティーム(オーストリア)らを破って準優勝を飾っていた。
怪我を乗り越え、この大舞台で初の決勝進出を果たした飛躍をアンダーソンは「メンタルは大きな要因になる」と分析。
「ほんの数ポイントで勝敗が分かれてしまう。メンタルがより強ければ、より良いプレーができる。トップ選手のプレーを見ていると、彼らは精神的に最高の選手であり、自分もそこに重きを置いて練習している。そして、より自分の能力を信頼するように努めているし、より辛抱強くなったと感じる」
初のグランドスラム・タイトルをかけ、決勝戦では第1シードの
R・ナダル(スペイン)と対戦する。ナダルは同日の試合で第23シードの
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)を破っての勝ち上がり。
アンダーソンとナダルは今回が5度目の対戦で、ナダルの4連勝中。
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