テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は1日、男子シングルス3回戦が行われ、2014年覇者で第5シードの
M・チリッチ(クロアチア)を逆転で破り四大大会初のベスト16進出を果たした第29シードの
D・シュワルツマン(アルゼンチン)は、試合後の会見で「4回戦へ勝ち進んでいるのはちょっとびっくりしている。本当に良かった」とコメントした。
>>全米OP対戦表<<>>大坂vsカネピ 1ポイント速報<<「ここまでの数週間はとても良いテニスができていた。全仏オープンでも3回戦へ進み、モントリオールでもベスト8へ入った。良いプレーができているから、どんな試合でもこれを続けたい。自信も高まっている」
この日、世界ランク33位のシュワルツマンは第1セットを落としたが、続く第2セットから怒涛の追い上げを見せた。チリッチにトータルで14本のサービスエースを叩き込まれるも、リターンで主導権を握って9度のブレークに成功し、4-6, 7-5, 7-5, 6-4の逆転勝利をおさめた。
試合後の会見では「常に良いリターンをしようと努めていた。どんどん良くなった。練習でも、5分や10分多めにリターンの練習をしている。今日の試合ではそれが良くできたし、次の試合でもまたそうする必要がある。なぜなら、自分のサービスゲームは簡単にはいかないから。どの試合でもリターンを良くする必要がある」と、試合を振り返った。
今大会は、世界ランク2位の
A・マレー(英国)、昨年覇者で同4位の
S・ワウリンカ(スイス)、同5位の
N・ジョコビッチ(セルビア)、同10位の
錦織圭、同11位の
M・ラオニッチ(カナダ)とビッグネームが欠場。さらに、上位シード勢が相次いで早期敗退を喫しているため、シュワルツマンが位置するボトムハーフ(ドロー表の下半分)では4回戦の時点ですでにトップ10選手不在となっている。
このドローに対し、シュワルツマンは「ドロー的にラッキーだと思う時は、それを生かすべき。若い選手やトップ10以外の選手にとっては良いチャンスなはず。この大会では、多くの選手が良いプレーをしているし、チャンスを生かそうとしている」と、語っていた。
4回戦では、第16シードの
L・プイユ(フランス)と対戦する。プイユは、同日の3回戦で予選勝者の
M・ククシュキン(カザフスタン)を下しての勝ち上がり。
シュワルツマンは「プイユはとても良い選手。ここ最近は毎年良いプレーをしている。彼とはとても厳しい試合になるだろう。早い展開で攻めてくるから」と、次戦を警戒した。
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