テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は31日、女子シングルス2回戦が行われ、第8シードで元世界ランク2位の
S・クズネツォワ(ロシア)を6-3, 3-6, 6-3のフルセットで破る金星をあげた世界ランク116位の
奈良くるみが、試合後の会見で「めちゃめちゃ嬉しいです」とコメントした。
この日、奈良は2004年の全米オープンを制したクズネツォワから第1セットを先取。その後、第2セットを取られてセットカウント1-1に追いつかれ、ファイナルセットも先にブレークを許す苦しい展開から2時間7分で激闘を制した。勝利の瞬間、奈良は雄叫びをあげた。
「最後はどうやってポイントを取ったのか、あまり覚えていないです。今日のテーマは『自分がやらなければいけないプレーをコートで出してみよう』でした。それが落ち着いてできた。最初から最後までいいプレーができていた」
今年は思うような結果が出ず、世界ランキングも3桁台に落としてしまったが、5年連続初戦突破と相性の良い全米オープンで快進撃を見せている。
「勝ってない時も『全米オープンでいい結果を』という希望を持っていた。それをモチベーションに頑張ってきた」
四大大会初の16強入りをかけて、奈良は世界ランク37位の
L・サファロバ(チェコ共和国)と3回戦で対戦する。サファロバは2回戦で
日比野菜緒をフルセットで破っての勝ち上がり。
その他の日本勢では、世界ランク45位の
大坂なおみが同90位の
D・アレルトバ(チェコ共和国)を下し、2年連続の3回戦進出を果たした。
尾崎里紗は2回戦で敗れた。
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