テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は14日、男子シングルス準決勝が行われ、第3シードの
R・フェデラー(スイス)が2年ぶりの決勝進出を果たした。試合後の会見では「準備は出来ている」と史上最多8度目の優勝へ意欲を見せた。
>>ウィンブルドン対戦表<<この日、フェデラーは2010年のファイナリストで第11シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)を7-6 (7-4), 7-6 (7-4), 6-4のストレートで下し、今大会で1セットも失うことなく決勝への切符を手にした。
決勝では、第7シードの
M・チリッチ(クロアチア)と対戦する。チリッチは準決勝で第24シードの
S・クエリー(アメリカ)を逆転で破っての勝ち上がり。
フェデラーはチリッチに6勝1敗と勝ち越しているが、2014年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)準決勝ではストレートで敗れた。また、昨年のウィンブルドン準々決勝では2セットダウンから辛くも勝利を手にしており「きっとタフな試合となるだろう」と警戒している。
「対戦成績でマリン(チリッチ)に優勢だからと言って、リラックスして試合へ臨めるとは言いたくない。また一からやり直さなければいけない気持ち。もちろん、緊張もする。大きな舞台で緊張するのは嬉しく感じる」
今年、怪我から復帰した35歳のフェデラーは全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で四大大会18勝目をあげると、その後のマスターズ2大会も制覇するなど完全復活を遂げた。
「オーストラリア、インディアンウェルズ、マイアミには本当に驚いた。昨年のウィンブルドンで負けてからの目標は、今年のウィンブルドンに強くなって戻って来ることだった。だから全豪オープンは大きな驚きだったし、夢のようだった」
現役生活については「妻と家族や子どもについて常に話し合いをするし、しばらくは全く問題ないだろう。同時に成功も鍵になり続けるだろう。この大会も、より長くツアーを続けることの手助けになる。けど、どこまでやるかとか、いつまでやるかは決めていない」と語った。
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