男子テニスのATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は18日、グループ・ジョン マッケンローの予選ラウンドロビンが行われ、第5シードの
錦織圭(日本)を3-6, 6-2, 6-3の逆転で破った第7シードの
M・チリッチ(クロアチア)が「圭(錦織)は第1セットでベースラインから素晴らしいプレーをみせた。ほとんどミスをしなかった」と試合後の会見でコメントした。
>>錦織vsジョコビッチ1ポイント速報<<>>ファイナルズ組み合わせ表<<この日、第1セットを落としたチリッチは「勝てて本当に嬉しい。ファイナルズを勝利で終えられたのは最高の形」と1時間53分で逆転勝利をおさめた。
第1戦で第1シードの
A・マレー(英国)、第2戦では第3シードの
S・ワウリンカ(スイス)に敗れ、チリッチの決勝トーナメント進出の夢は途絶えていたが「アンディ(マレー)とスタン(ワウリンカ)の試合は良いプレーが出来たと感じていた。ただチャンスを活かせず、判断を誤ってしまっただけ。全体的に今日は本当に良いテニスが出来たと感じている。もちろん、勝利にも満足している」と喜びをかみしめた。
続けて「第2セットの序盤で立て直そうとして、いいサービスを打ち始めた。それが試合の最後まで続いた。リターンも良くなり始めていた。最初にブレークした時、明らかにちょっと流れが変わった」とチリッチ。
さらに、大会後に発表される世界ランキングで自己最高の6位へ浮上することが決まり「この勝利で世界ランク6位になれると思えた1日だった。最高の大会で、この結果を出せたことに大きな意味がある。第1セットを落としたけど、良いモチベーションやエネルギーを見つけて逆転出来た」と述べた。
次週行われる国別対抗戦デビスカップ決勝 クロアチア対アルゼンチンへ向けて「とてもワクワクしているし、この大会を勝利で終えられて、より前向きになっている。観客が大きな味方になってくれると願っているし、勝利へ導いてくれると願っている」と意気込んだ。
敗れた錦織は準決勝で、グループ・イバン レンドルを1位で通過した第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。
グループ・ジョン マッケンローを3連勝で1位通過したマレーは、グループ・イバン レンドル2位通過を決めた第4シードのM・ラオニチと決勝進出を争う。
予選ラウンドロビンの結果は以下の通り。
【グループ・ジョン マッケンロー】(1)A・マレー 3勝0敗
(3)S・ワウリンカ 1勝2敗
(5)錦織圭 1勝2敗
(7)M・チリッチ 1勝2敗
【グループ・イバン レンドル】(2)N・ジョコビッチ 3勝0敗
(4)M・ラオニチ 2勝1敗
(6)
G・モンフィス(フランス) 0勝2敗
(8)D・ティエム 1勝2敗
(9)
D・ゴファン(ベルギー) 0勝1敗
ATPワールドツアー・ファイナルズは4選手が2グループに分かれて総当り戦を行い、各グループの上位2名が決勝トーナメントに進出。1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦する。
獲得ポイントは予選ラウンドロビン1勝あたり200ポイント、決勝進出で400ポイント、優勝すると500ポイント、最大で1,500ポイントを獲得する。
■関連ニュース■
・錦織 落胆「自分に原因あった」・錦織「やっぱちっちぇーな」・ジョコ 警告は「受け入れた」