テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は11日、男子シングルス4回戦が行われ、第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が世界ランク51位の
A・マナリノ(フランス)を6-2, 7-6 (7-5), 6-4のストレートで下し、2年ぶり9度目のベスト8進出を果たした。
>>ウィンブルドン対戦表<<両者の試合は10日に行われる予定だったが、直前の
R・ナダル(スペイン)と
G・ミュラー(ルクセンブルグ)の4回戦が長引いたため、11日へ順延となっていた。
この日、ストロークで優位に立ったジョコビッチは、1度もブレークポイントを与えずに第1セットを先取。続く第2セットでは先にブレークするもマナリノの反撃にあい、タイブレークへ突入。タイブレークではバックハンドのスライスやネットプレーなどを織り交ぜてポイントを連取し、セットカウント2-0と勝利へ王手をかける。
試合の主導権を握ったジョコビッチが第3セットも第3ゲームで先にブレーク。その後も危なげない試合を展開し、ストレートで勝利した。
準々決勝では、第11シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)と対戦する。ベルディヒは、4回戦で第8シードの
D・ティーム(オーストリア)をフルセットで下しての勝ち上がり。
現在30歳のジョコビッチはウィンブルドンで4度決勝に進出しており、2011・2014・2015年にタイトルを獲得。昨年は3回戦で敗れる波乱に見舞われた。
今季は、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で2回戦敗退。その後は早期敗退が続くなど不調に陥り、2連覇を狙った全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は準々決勝でストレート負けを喫した。
しかし、前哨戦のAEGON国際(イギリス/イーストボーン、芝、ATP250)にワイルドカードを受け入れて急遽出場。2010年以来7年ぶりにウィンブルドンの前週にツアーに参戦して最終調整を行い、
G・モンフィス(フランス)らを破って今季2勝目をあげている。
一方、
杉田祐一らを下して4回戦に駒を進めていたマナリノだったが、惜しくも四大大会初のベスト8進出とはならなかった。


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