男子テニスのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)は27日、シングルス3回戦が行われ、世界ランク91位の
杉田祐一が第7シードの
P・カレノ=ブスタ(スペイン)を6-3, 6-3のストレートで破る番狂わせを起こし、ATP500で初のベスト8進出を果たした。
>>杉田vsティエム 1ポイント速報<<>>バルセロナ対戦表<<開幕前、第2シードで出場予定だった
錦織圭が右手首の負傷により欠場という悲しいニュースが入った。
その反面、予選敗退の杉田は錦織の欠場で1つ空いた枠にラッキールーザーで本戦入り。
この幸運を活かし、1回戦で元世界ランク5位の実力者である
T・ロブレド(スペイン)をストレートで退けると、2回戦では第9シードの
R・ガスケ(フランス)に対して最後まで攻め切って逆転勝ちの大金星をあげた。
さらに、この日は今年のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)でマスターズ初の4強入りの活躍を見せた世界ランク20位のカレノ=ブスタをストレートでねじ伏せた。
準々決勝では、第4シードの
D・ティエム(オーストリア)と対戦する。ティエムは3回戦で世界ランク43位の
D・エヴァンス(英国)をストレートで下しての勝ち上がり。
昨年、ティエムは「RACE TO LONDON」(最終戦出場ランキング)で上位8選手しか出場が許されないATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)に初出場。
23歳ながら、これまでキャリア通算8勝をあげ、今年はリオ・オープン(ブラジル/ リオデジャネイロ、レッドクレー、ATP500)でタイトルを獲得した。2016年の全仏オープンでは四大大会初のベスト4へ進出している。
一方、杉田は今年、下部大会のチャレンジャー2大会で優勝。昨年はリオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/ リオデジャネイロ、ハード)で五輪初出場、W&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)では四大大会に次ぐグレードの「ATPマスターズ1000」で初の16強入りなど、好調なシーズンを送っていた。
強敵ティエムとの準々決勝の切符を手にした杉田はツアー初の4強入りをかけて、日本時間28日の19時30分(現地28日の12時30分)に戦う。
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