男子テニスのモンテカルロ・ロレックス・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッド クレー、ATP1000)が17日に開幕する。
今大会は、その名の通りヨーロッパのモナコの北東部に位置する都市、モンテカルロで開催される。モナコはカジノやF1グランプリ、WRC・ラリー・モンテカルロなどで多くの人に知られている。
2006年に100周年を迎えた伝統あるモンテカルロ・ロレックス・マスターズ。歴代優勝者には、
I・レンドル(アメリカ)や
B・ボルグ(スウェーデン)ら往年の名プレーヤーたちが名を連ねる。また、クレーキングの呼び声の高い
R・ナダル(スペイン)は、過去のモンテカルロ・マスターズで2005年から2012年にかけて前人未到の8連覇を成し遂げた。
通常、グランドスラムに次ぐグレードの「マスターズ1000」では、前年のシーズン終了後の世界ランキングで30位以内の選手に出場義務が課せられている。そして、仮に不当な理由で欠場した場合は翌年の大会に出場出来なくなる可能性がある。
しかし、BNPパリバオープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)、マイアミオープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)に次いでマスターズ3大会目の今大会は、年に9大会開かれるマスターズの中で、唯一出場義務のない大会となっており、
R・フェデラー(スイス)や
錦織圭は欠場することを表明している。
とはいえ、その他の8大会には必ず出場しなければならないため、世界のトップで戦う選手にとって負担は小さくはない。しかし、ある条件を満たすことで例外的に出場義務の免除が認められている。
その条件は「通算600試合出場」「年間12大会以上出場した年から12年プレー」「満31歳に達すること」の3つ。これらの条件を1つ満たすごとに1大会の出場義務が免除。3つの条件すべてを満たした選手については、全大会の出場義務が免除される。
27歳の錦織を例にとってみると、これまでの出場試合は464試合。初めて年間12大会に出場したのは2008年なので、今年で10年目ということになり、いずれの条件も満たしていないことになる。
クレーのマスターズ初戦となる今大会は56名の選手によって争われ、賞金総額は427万3,775ユーロ(約4億9,600万円)。その名の通り、優勝者は1,000ポイントを獲得することができるため、大会後の世界ランキングに与える影響は非常に大きい。
昨年のモンテカルロ・マスターズ決勝ではナダルが
G・モンフィス(フランス)を7-5, 5-7, 6-0のフルセットで破って9度目の優勝を飾った。
15・16日に予選が行われ、17日から本戦がスタート。
N・ジョコビッチ(セルビア)や
A・マレー(英国)、ナダルらが出場を表明している。
※4月14日付の為替レート
■関連ニュース■
・錦織に惜敗ナダル 主審に抗議・ナダル メジャー初制覇を祝福・元世界1位 2千万超の車を大破